【パレットプラザの○○な人】第3回:「つくるんです®︎」全種類制覇!オーナーの手作り愛があふれるサンリブ高須店を訪ねてみた

全国に200店舗近く展開する「パレットプラザ」。写真やフォトブック、フォトグッズなどのさまざまな写真関連サービスを提供しています。
個性輝くオーナーやスタッフを3回に渡って紹介する本特集、第3回でスポットライトを当てるのは、パレットプラザ サンリブ高須店のオーナー兼店長の北濱しのぶさんです。
パレットプラザ サンリブ高須店へ
北濱さん、「つくるんです®︎」が大好きで、なんとほぼ全種類を制覇! 店頭には、北濱さんとスタッフさんが2人で作成した見本が所せましと並び、お店を訪れる人々の注目を集めています。なぜ北濱さんは「つくるんです®︎」をつくり始めたのか、調査してきました!
「おもちゃ屋さんじゃないの!?」とよく間違えられる
パレットプラザ サンリブ高須店が位置するのは、福岡県北九州市。北九州に本社を構えるスーパーマーケットチェーン「サンリブ高須」の中にある店舗です。
福岡市在住の筆者、博多駅から特急ソニックとバスを乗り継ぎ、プチ旅行気分でパレットプラザ サンリブ高須店へやってきました!


サンリブ高須は、スーパーというよりも、2階建てのショッピングセンターと言った方がしっくりくるかもしれません。バス停「高須公営住宅」の目の前にある自動ドアをくぐると、生鮮食品売り場の他にも、ドラッグストアやメガネ屋さん、お菓子屋さんなどがずらり。いろんなお店があって、目移りしてしまいます。
しばらく店内を進んでいくと、お馴染みの水色の看板が見えてきました。「あ、あれだ!」と急ぎ足でさらに奥に進みます。
ここで、あることに気が付きました。店舗をよく見ると、天井から色々な飾りが下がっていたり、赤や緑のLEDライトがピカピカしたりしているのです。さらに、クリスマス前ということもあり、カラフルなクリスマスツリーやモールなどが至る所に飾られています。

ここって本当に写真屋さんなんだよね……?
驚きを感じながらも、そろそろとお店に近づきました。
お店の目の前まで行くと、3人の女性が「こんにちは!」と明るく声をかけてくれました。北濱さんとスタッフの中島さん、そして、同店舗を担当している営業部のNさんです。
店頭のディスプレイをちらりと見ると、組み立てられた「つくるんです®︎」が棚にぎゅうぎゅうと並べられています。ざっと見ただけでも、30種類はありそう……。
すごい数ですね! と声をかけると、

実はこれでも減らしたんですよ
と北濱さん。



以前は、真ん中の棚にも『つくるんです®︎』が並んでいたんです。でも、他にも売ってもらいたい商品があるので、見本を置くのは一つの棚だけにして欲しいと頼んで変えてもらいました
と語るNさんに、北濱さんは笑いながら、



今は厳選したものだけを置いてます


完成見本が並ぶ棚に近寄ってみると、初心者でも取り組みやすそうなものから、難易度が高そうなものまでずらり。こんなにも多くの「つくるんです®︎」、一体どうやってつくっているのでしょうか。



制作は営業中におこなっています。全部1人でつくっているのではなく、もう1人のスタッフの中島さんと一緒に取り組んでいますね。2人とも何かをつくるのが好きなので、新作が出た時はワクワクしながら、お互いがつくるものを選んでいます


2人が今までつくった「つくるんです®︎」の数は、なんと200種類近く。これまで発売されたものは一部を除き、ほぼ全てをつくってきたそうです。完成するのに数時間かかる商品もたくさんあるのに、200種類近くをつくっちゃうなんて凄すぎる!
つくり始めた頃のことを尋ねてみると、



店舗用のサンプルをもらったのがきっかけです。最初につくったのは、3Dウッドパズルのメリーゴーランドだったかな
と北濱さん。


(つくるんです®︎公式サイトより)


(つくるんです®︎公式サイトより)
パズルや手芸など、細かい作業に取り組んだり、何かをつくったりすることが以前から好きだったという北濱さんは、サンプルをつくったことがきっかけとなり、「つくるんです®︎」にハマってしまったのです。そして、新型コロナウイルスの流行によって、自宅で楽しめるアイテムとして「つくるんです®︎」が注目を集めたことにより、制作にさらに熱が入ったといいます。



やっぱり見本があった方がお客様も完成品を想像しやすいのではと思い、どんどんつくり始めました。元々つくることが好きだったので、やらなきゃというよりも、楽しんで取り組みましたね。実際に完成見本が増えてから、『パッケージを見るだけよりもイメージしやすい』というお声をたくさんいただくようになりました
つくるのが好きってことは、もしかして店内の装飾も?……そう思い尋ねてみると、



ほとんど2人で作ってるんですよ!
と北濱さん。上の階にある百円ショップで材料を調達し、金魚のモビールや気球、傘などを作って店内を飾っているそうです。


近くで眺めてみると、どの飾りもクオリティがとっても高く、まるで売っている商品のよう。そんな感想を伝えてみると、



『この傘の飾りはいくらですか?』とお客様から尋ねられたり、『ここっておもちゃ屋さんじゃないの!?』と言われたりしたこともあるんです
と笑いながら教えてくれました。
ただ組み立てるだけでは終わらない! アレンジできることが「つくるんです®︎」の醍醐味
こうして、さまざまな「つくるんです®︎」をつくってきた北濱さん。なんと途中からは、ただ組み立てるだけでは満足せず、アレンジを始めます。



3Dウッドパズルは色が塗られていないものが多いので、アクリル絵の具やマーカーで好きな色を塗って楽しんでいます。パーツの状態で塗るか、組み立ててから塗るかは、そのパズルによって考えながら取り組んでいますね
そう話す北濱さんの案内でショーケースを覗き込んでみると、緑に塗られた亀のウッドパズルの上に、オリジナルの手作り子亀がちょこんと乗っていました。


じゃあ、ミニチュアハウスのアレンジはどんな感じなんだろう? ワクワクしながらショーケースに目を移すと、たくさんの犬のイラストや写真が! 好きなキャラクターや愛犬の写真を飾ることで、理想のお部屋をつくっているのだとか。


「他にも、自宅にあった布の端切れを使ってベッドカバーをつくったり、好きな模様の紙を壁紙にしたりして、アレンジを楽しんでいますね」と、熱く語ってくれました。
店内には、他にも北濱さんがアレンジしたミニチュアハウスが複数並んでいます。こうして完成見本を展示することで、「わぁ!私もやってみたい!」「自分なりにアレンジするの、楽しそう!」とお客様が声をかけてくださることも増えたといいます。 「お客様の制作のヒントにもなっているようで嬉しいです」との一言に、つい筆者も理想のお部屋をつくってみたくなってしまいました。


これだけ完成見本を展示しているせいか、途中でつくり方がわからなくなってしまったお客様の相談も多いそう。「つくるんです®︎」には専用のコールセンターもありますが、実際に見ながら相談したいとお客様はおっしゃるそうです。



難しいパズルを『こうかな? 』と自分なりに考えながら取り組むのも、『つくるんです®︎』の面白さの一つだと感じています。でも、こうしてお客様に具体的なアドバイスができるのは、自分でほとんどの商品をつくっているからこそかもしれません
お話しながら、その方にぴったりな「つくるんです®︎」をおすすめしたい
最後に、初心者にもおすすめの「つくるんです®︎」を尋ねてみると、



やっぱり取り組みやすいのは動物シリーズかな
と北濱さん。馬やらくだなどの動物シリーズは、そこまで難易度が高くないため、お子さん一人でもチャレンジしやすいそうです。


他にも、クリスマスタウンやクリスマスハウスなどの、季節を感じられるものもおすすめとのこと。



クリスマスなどの季節感のある『つくるんです®︎』は限定品も多いので、早めにチェックしてみてください。ご家族で一緒につくるのも楽しいと思います


こうして、いくつかの商品を教えてくれた北濱さんでしたが、



でも、おすすめって、そう簡単に選べないです
と続けます。



おすすめはその方の年代や趣味によっても変わるので、実際にお店でお話を伺ったうえで、一番ぴったりなものを選んで差し上げたいですね!
と笑顔で語ってくれました。
「店頭の見本を見て興味を持っていただくことで『つくるんです®︎』の楽しさを知ってもらえたら嬉しい」と話す北濱さん。
その活き活きとした表情からは、ハンドクラフトへの愛が本当に強く伝わってきました。
- 店名:パレットプラザ サンリブ高須店
- アクセス:北九州市営バス「高須公営住宅前」駅 徒歩2分
- 営業時間:9:00 ~ 20:00
- 定休日:水曜日
- 住所:福岡県北九州市若松区高須南2-2-1 サンリブ高須店 1F
- 電話:093-741-1616


(この記事の執筆・取材・撮影者(店内写真))


タケウチ ノゾミ
福岡市在住のフリーライター・編集者。ビジネス・医療・介護ジャンルを中心に、インタビューや取材記事、イベントレポートなど幅広く執筆。趣味は観劇と美術鑑賞、猫を揉むこと。
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