【パレットプラザの○○な人】第2回:商品を自分でつくっちゃうんです!江古田店の楽しみ上手なスタッフさん

全国に約200店舗を展開する「パレットプラザ」。写真やフォトブック、フォトグッズなどさまざまな写真関連サービスを提供しています。
店名には〈絵の具のパレットに様々な色合いがあるように、ひとりひとりのらしさと家族の幸せに、大切に寄り添えるお店でありたい〉という願いが込められていますが、働く人たちも色とりどり。個性あふれるオーナーやスタッフを、3回に渡って紹介します。
パレットプラザ江古田店のクラフトマスターを直撃!
今回お邪魔したのは、パレットプラザ江古田店。こちらのスタッフ松本さんは、プラザクリエイトのDIY組み立てキット「つくるんです®︎」やオリジナルフォトグッズを作って、その制作工程の動画をX(旧Twitter)に投稿しています。

商品を開封するシーンから始まり、説明書と見比べながらパーツを探したり、はめにくいパーツをやすりで削ったりするところまで、試行錯誤しながら組み立てている様子が伝わってきます。一体どんな方なのか、お話を聞いてきました!
お客様に自信を持ってすすめるために、まずは自分が体験!
最寄駅は西武池袋線・江古田駅。古いお店に新しいお店、飲食店から日用品店まで、様々なお店が入り混じる駅前商店街を抜けると、お馴染みの鮮やかな水色の看板が見えてきました。

平日にも関わらず、お客さんが次から次へと来店していた。
ガラス張りの入り口から中を覗くと、レジカウンターで常連と思われるお客様と気さくに話している若い女性スタッフの姿が。どうやらこの方が松本さんのよう。お客様がお帰りになったのを見計らって入店。さっそく声をかけてみました。こんにちは!
話を聞いてみると、実は松本さん、「パレットプラザ一筋」なスタッフさん。
写真系の専門学校に通っていたときにパレットプラザでアルバイトをしていて、一度はカメラマンとして別の会社に就職したものの、「パレットプラザの働きやすさが忘れられずに戻ってきてしまった」というのです。
そんな松本さんが「つくるんです®︎」の動画を投稿するようになったのは、

DIY組み立てキットって、なに…?
と疑問に感じたのがきっかけ。



お店では箱や完成品の状態で展示しているので、中にどんなパーツが入っていて、どんなふうに作るかまではイメージがつきにくいですよね。私も最初はそうでした。自分自身がよくわかっていないものをお客様にすすめするのは不安だったので、まずは自分で体験してみよう!と、自腹で商品を買って、作ってみたんです
それがちょうど「つくるんです®︎」が販売され始めたころ。最初に作ったものが意外と簡単だったので、次に難易度の高いものに挑戦してみようと買ったのがハウスシリーズでした。





ハウスシリーズはミニチュアのお部屋やお店の模型が作れる商品ですが、通常のつくるんです®︎よりも難易度が高めで、“大変な商品に手を出しちゃったな”と少しだけ後悔しましたね(笑)。しかも重要なパーツをなくしてしまって、完成にはいたりませんでした


しばらく制作を中断していましたが、「このままじゃだめだ」と思って、今度は少し難易度の低い商品を買ってみることに。



こうして、気づけば色んな種類に手を出していましたね(笑)
すっかり「つくるんです®︎」にハマってしまった松本さん。基本的に休日に自宅で作成して、その様子を動画で撮影して、Xに投稿しています。
松本さんの動画を見ると「一つ一つの部品ってこんなに細かいんだ!」とか「組み立てるのに意外と力が必要なんだな」とか、リアルなイメージを膨らませることができます。実際に作っているからこその説得力です。


これまで6種類の「つくるんです®︎」を作ってきた松本さんに、特に作りごたえがあったものを尋ねると、やはり「ハウスシリーズ」を挙げてくれました。
ハウスシリーズは布や紙を切って貼る作業も必要なので、予想以上に手間がかかりますが、達成感は格別とのこと。腕に覚えのある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。


ちなみに現在は「ポケットバグズシリーズ」のトンボを作っている真っ最中(2024年12月2日現在)。その様子もXに投稿中。果たして無事完成するのか!? みんなで見届けましょう!


オリジナルグッズはデザイン的にいろいろ追求できる
松本さんはオリジナルグッズの制作も積極的に行っています。
グッズを作り始めたのは、店長さんからの発案で、「スタッフみんな一つずつグッズを作ってみよう」と声をかけられたから。



私は『WeTy(ウィーティー)』というサービスを利用してオリジナルTシャツを作ったんですが、それが楽しくて! 写真だけじゃなくて自分で書いたイラストも入れられるので、デザイン的にいろいろ追求できるのがいいんです。そのあと自分でもう一枚、今年もさらに追加でもう一枚。涼感タオルやクッションまで作っちゃいました


「“この写真でグッズ作れる?”という相談だけでも大歓迎なので、まずは気軽に声をかけてください!」


Tシャツ以外にも、マグカップ、缶バッジやアクリルスタンドでも作れるので、オリジナル推し活グッズを制作する方も多いみたいですよ。
フィルム写真は一枚一枚の重みが違う
Xには松本さんが撮影したフィルム写真も投稿されています。
松本さんが写真を撮り始めたのは高校生の頃。当時はデジタルカメラでの撮影が中心でしたが、高校卒業後に写真系の専門学校へ進学してからはフィルムカメラを扱うようになり、その魅力に引き込まれていったといいます。
フィルムカメラのどんなところに惹かれているのでしょうか?



一枚の重みが違うところですね。デジカメは何枚でも撮影できますが、その分一枚一枚の重みが軽くなってしまいます。それに対してフィルムは限られた枚数しか撮れません。今日は36枚しか撮れないと思えば、“一枚も失敗したくない”と気合が入ります。そこがいいんです


とはいえ、あまり肩ひじ張らず、「記録写真」のつもりで気軽に撮っているそう。テーマも特に決めず、日常や旅行先の景色を楽しみながら撮影し、その中から気に入ったものをXに投稿しています。
フィルム写真と聞くとつい身構えてしまいますが(氷川台店の時もそうでした)、「記録写真でいい」と聞いたら、心理的なハードルが低くなりますよね。


「色味が繊細で、かつ暗い場所でも撮影しやすい」のだそう。
まとめ
「つくるんです®︎」やオリジナルグッズを作るのも、フィルム写真を投稿するのも、「楽しくてやっているだけ。もはや趣味の延長ですね」と語る松本さん。
江古田店のXの“中の人”に会ってみたら、パレットプラザでの仕事を心から楽しんでいることがひしひしと伝わってきました。
(この記事の著者・撮影(店内))


溝川みか
東京都出身。大学卒業と同時に栄養士免許取得。食品メーカーでの勤務経験を通して「良いものをより多くの人に伝えたい」という想いからライター業を始める。現在は食分野をメインに経営者インタビューや取材記事、コラムを執筆中。
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