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【社内部活紹介シリーズ】健康麻雀部は、なぜここまで人を惹きつけるのか

目次

プラザクリエイトの社内部活制度「倶楽部クリエイト」の中で、いま特に存在感を増している部活が「健康麻雀部」だ。活動が始まったのは2025年5月。わずか半年ほどの間に、初心者から経験者まで多様なメンバーが集まり、現在は18名を超える組織に成長している。

麻雀と聞くと、「タバコの煙モクモク」「勝負事で難しそう」というネガティブなイメージがつきまとうが、「健康麻雀部」の活動はその真逆だ。

開催場所となる勝どきの雀荘は禁煙で清潔。飲み放題のドリンクに加えて、お蕎麦やお菓子、アイスまで提供される上に、利用料も安い“神サービス”で知られ、部員からも「ファミレスよりお得」「ご飯を買わなくていいくらい満足できる」と好評。
「健康麻雀部」メンバーの1/3は女性。昔の麻雀のイメージからはだいぶ変わってきているようだ。

麻雀は決して特別な世界ではなく、誰でも親しめる“開かれたコミュニケーションの場”であることを教えてくれる。
話題の部活「健康麻雀部」の面々に話を聞いた。
健康麻雀部、部活の活動場所である雀荘でパチリ


参加者(それぞれの好きな麻雀の”役”もイラストで紹介)

上田 幸勇(うえだ よしたけ)
事業ソウゾウ部 部長
倶楽部クリエイト「健康麻雀部」部長

好きな役:七対子

堤 俊之(つつみ としゆき
プラザホールディングス取締役・プラザクリエイト取締役・財務経理部 部長
倶楽部クリエイト「健康麻雀部」部員

好きな役:メン・タン・ピン・ドラ・ドラ

牛山 英樹(うしやま ひでき)
サービスグロース&イノベーション部 部長
倶楽部クリエイト「健康麻雀部」部員

好きな役:国士無双

小関 亮(こせき りょう)
営業管理推進部 営業管理室 営業サポートG マネージャー
倶楽部クリエイト「健康麻雀部」部員

好きな役:七対子

名取 舞英(なとり まえ)
事業ソウゾウ部
倶楽部クリエイト「健康麻雀部」部員

好きな役:一気通貫

目次

入部のきっかけは「雑談」「なんとなく」「お誘い」の連鎖

編集部/西岡

まず、みなさんが麻雀部に入ったきっかけを教えてください。
麻雀歴もお話しいただければ。

「健康麻雀部」の部長・上田さんからお願いします。

上田

麻雀はまず大学でハマって、社会人になって久しぶりに声かけられたことをきっかけに再開したんです。

部活の立ち上げは、倶楽部クリエイト創設の話が出た時に、周りに「麻雀できる?」みたいな世間話から始まり、そうしたら「あ、やってみたいかも」と言う人が増えて。
じゃあやってみようかって。その後、気づいたら初期メンバーが揃っていた感じです。

調べてみたらちょうど本社オフィスから近い場所に雀荘があって、行ってみたらすごくよかった。いい場所が会社の近くにあったこともポイントでした。

編集部/西岡

堤さんの麻雀歴は?

麻雀歴ですが、高校の陸上部の部室で、先輩がカードの麻雀をやっていた程度。
大学の周りも雀荘が多かったのですが、社会人になって友人から声をかけられてちょっとやってみたくらいで、初心者のようなものです。

上田

部活初日にちょうど堤さんが近くにいて、
じゃあ一緒に行く?みたいな流れで参加でしたよね。

上田さんが発信していた、”部員募集の案内”につけていたビジュアルで気になる点があって。それを上田さんにコメントしたんですよ。
そこから強制的に入部(笑)

上田

こんな流れで入部した堤さんですけど、
堤さんと名取さんは、「健康麻雀部」で2人だけ皆勤賞なんですよ(笑)

皆勤賞の二人、名取さんと堤さんの話題は尽きない
編集部/西岡

牛山さんはいかがですか?

牛山

昔、実家で父親がファミコンの麻雀ソフトをやっていたのを横から見ていたっていうのが一番最初です。
その後、高校の頃に部活のOBの家で全自動雀卓と出会って(笑)

学生時代も、時代的に「学生は麻雀」みたいなところがあって。
ご多分に漏れず体育会の私も麻雀をする機会がありました。

社会人になってからは、コミュニケーションの一環でアフターファイブでのお誘いが多かったです。

入部のきっかけですが、実は創部時には参加していなくて。
しばらくしてから声をかけてもらってたんです。

上田

牛山さんは雰囲気が本格雀士っぽいんで、
初めは声かけられなかったんですけど(笑)
今ではムードメーカーになってくれています。

左から皆勤賞の二人、堤さんと名取さん
名取さんと同じレベルでは?というプロダクト事業部 部長の澤田さん
1番右が雀士っぽいと言われた牛山さん
編集部/西岡

小関さんは経験者だったのですか?

小関

私は完全初心者。
「興味はあるけど、ルールわからないし…」というタイプでした。

入部のきっかけは、部員を増やしたいというメンバー西辻さん(人事部 人材開発G 西辻安蘭さん)が多くの人に声をかけていた中で声をかけてもらって。
入部を決めたのは、部の空気が “やったことなくてもOK” だったから。

前日にプレステのゲームソフトを購入し練習しました(笑)

他に、ボルダリング部にも参加しています。

編集部/西岡

上田さんが部長をしている
事業ソウゾウ部の部下でもある名取さんは?

上田部長の命令ですか?(笑)

名取

いえ、自分からです(笑)。
実は1年前くらい前に、大学生の妹が麻雀をやっていたのがきっかけで麻雀ゲームのアプリを始めていたたのです。

入部のきっかけは、事業ソウゾウ部の先輩が麻雀経験者で、それならと、一緒に部活立ち上げの時に参加しました。

リアルではやったことがなかったです。
しかも雀荘ってハードルが高かったので、この部活の人たちと一緒なら行けると思い、楽しみでした。

編集部/西岡

「初めてでも抵抗なく入れた」という声が多いですね。

上田

本当にそう。
自然発生的に始まったのが良かったんだと思います。
“強い人しか入れない”みたいな空気はなかったですから。

麻雀初心者も楽しめています
「これでいいんだっけ?」気軽に聞ける雰囲気


雀荘初体験は「想像の10倍クリーン」

最初の活動で勝どきの雀荘に行ったとき、
「え、めちゃくちゃキレイ!」って驚きました。

禁煙だし、広いし、19時までに入店するとお蕎麦がついてくる。
飲み物も飲み放題だし、食べ物のチケットももらえる。

牛山

アイスが出てくる雀荘なんて聞いたことない(笑)。
蕎麦まで出て、お菓子まであって
「採算どうなってるの?」と心配になるレベルでした。

卓の横に、19時までに入店した際の特典・無料のおそば!
名取

スーツ姿のビジネスパーソンも多いんですよね。
もっと“ディープな世界”だと思っていたので良い意味で裏切られました。
近隣の大手企業の人が普通に打ってるのを見て、「麻雀って趣味として完全に市民権あるんだな」と感じましたね。
女性グループもいて、雰囲気がすごく明るい。

編集部/西岡

“麻雀の印象が変わった”という声が多いです。

小関

本当に。
部活名に「健康麻雀」とついている意味がよくわかりました。
「怖くない・汚くない・初心者でも歓迎」みたいな環境が整っているんですよね。



初心者が脱落せずハマる理由は「仕組み」と「先生」の存在

編集部/西岡

麻雀のルールは難しいと思われがちですが、
初心者が多い「健康麻雀部」では
どのように学んでいるのでしょう。

名取

まず “初心者向け虎の巻 がすごいんです。

「先生」と呼ばれる、メンバーの神山さん(One-bo営業G マネージャー 神山彰規さん)が作った役一覧表。
ラミネートされてて、卓ごとに置いてある。
あれが本当に助かっています。

役ってなかなか覚えられないじゃないですか。
でも「今の形ならこの役が狙える」とすぐ見られるから、
初心者でもストレスがない。

あと、困ったらすぐ「先生」が来る(笑)。

「先生」は上田さんと神山さんですが、
後ろで「ここはこうしたほうがいい」「これは危ないよ」と小声で教えてくれる。

牛山

この“後ろで講義している”感じが「健康麻雀部」の特徴だと思います。
みんな教え方が優しいんです。
「ダメだよそれ」みたいな言い方を絶対にしない。

編集部/西岡

初心者には安心ですね。

「先生」の一人、神山さんのアドバイス
ここはどうしたら?「先生」は美しい揃え方も指南する
編集部/西岡

メンバーのレベルはどのように把握されているのですか?

上田

自己スキル診断成長管理シートを用いています。
入部時に質問に答えてもらっているのですが、
その回答から6段階のレベル分けをします。
そのレベルに合わせて卓の組み合わせを調整しています。
それぞれの技術の進歩も見えていいですよ。

打ちながらの会話も楽しみの一つなので、
技術レベルだけでなく
相性などもイメージしながら組み合わせを考えていますね。

編集部/西岡

初心者が続けられるための“仕組み”が整っているんですね。

名取

そう、だから脱落しないんです。リアル牌の楽しさも大きい。
オンラインしかやったことなかったけど、
牌の重さとか手触りが全然ちがう。
「これが麻雀か!」と感動しました。

小関

変な牌を捨てて怒られたらどうしようと
今でも緊張するのですが(笑)
なんとなく「ちょっとやってみたいな、でもルール難しそうだな」と思っていたんですけど、やってみたら楽しかった。

麻雀役の一覧表をそれぞれの卓に置いて活用
編集部/西岡

“麻雀は人柄が出る”といいますが。

牛山

そう、瞬間の判断の連続なので、思考の癖が全部出る。
だからその人の裏表じゃなく“素の部分”が見える。
そこがコミュニケーションとして面白い。

名取

牛山さんは独り言が多いとよく聞きます。

牛山

麻雀してる時って結構テンション上がってますから!

誰と喋ってるんだよと思うんだけど、
多分自分と喋ってますね、あれは(笑)。

さーて!と意気込む牛山さん
打ちながら会話も弾んでいます
上田

普段、上の役職の人と話す機会ってあまりない人もいるじゃないですか。
会社で面と向かって話すのは、特に若い子はしんどいと思うんですが、麻雀卓を囲みながらだと3時間でも平気なのが不思議ですよね。

編集部/西岡

名取さんは、このメンバーの中ではお若いですが。

名取

私は攻めに行っちゃうパターンです。
絶対出したら危ないって周りの皆さんが思ってるのに
”そこ行く?”みたいな牌を出して、
その結果、ボロ負けしたりします。

でも、見ていると
名取さんは運を持っている感じがしますね。

名取

そうですかね(笑)。
いい牌が来てツモる時、
「来た!ツモーーーー!」って叫んじゃいました。

編集部/西岡

盛り上がりの様子が伝わってきますね(笑)。

麻雀に詳しい牛山さんと上田さんの紹介するエピソードはちょっと濃いめ

卓を囲むと、部署の壁が消える

牛山

普段ほとんど接点がない部署の人とも
自然に話すようになる
んですよね。
麻雀を介すると、なんか“仲間”みたいになります。
役職も年齢も関係ない。
20代と40代が同じ卓で笑っているのは、
部活ならではの光景だと思います。

共通言語ができるんですよ。
「昨日のあの手すごかったね」とか、
「あの捨て牌攻めたよね」みたいに話が続くんです。

上田

仕事だと“目的”があるけど、麻雀にはそれがない。
楽しめばいい。そしてみんなが対等です。
そこがいいんでしょうね。
チームビルディングの場としても機能して
ると思います。

普段の業務で関わらない仲間と、同じ卓でコミュニケーションできる面白さ

健康麻雀部がつくっているもの

部活のエピソードを話す時間は笑顔が絶えない
編集部/西岡

今後の目標は?

上田

部員をもっと増やしたいです。
12卓ある店を全部埋めて貸切のようにしたいので、
全部で50名くらいは必要。
あと、関西にも麻雀部があるので関西関東対抗もいいかもしれないです。

小関

役とかわからなくても、
初心者の方でも教えてもらえるから意外とできます。
自分でもできたので。
とにかく楽しいです。

上田

実は、小関さんは部の中でベストスコアを叩き出しています。

小関

だから、初心者でも気軽に参加してほしいです!

名取

楽しいだけじゃなくて、社内のつながりが増えるところが好きです。
普段の業務では話さない人と仲良くなれるって、
すごい価値だと思います。

牛山

麻雀は“会話をうながす装置”ですよね。
ゲームの中で自然と話のタネが生まれる。
年齢・性別・役職関係なく、
同じ卓を囲むのはいいコミュニケーションです。

上田

最初は“麻雀をやる部”だったけど、いまは“人がつながる部”になっている感覚があります。
大げさじゃなく、社内カルチャーを育てる役割を持ち始めていますね。

おわりに

「健康麻雀部」の魅力は、勝敗のスリルだけではない。
初心者と経験者が肩を並べ、手牌の向こうに“人柄”がにじみ、世代や部署を越えて関係が広がっていくところだ。

“人柄”とともに、意外な一面が見える。
「強気な勝負を仕掛ける」「慎重に降りる」「独り言が多い」「波が激しい」など、打ち筋はそのまま個性として現れる。

そして、「健康麻雀部」の部員が増えている理由で大きいのは、初心者の受け入れ態勢が極めて丁寧なことだ。

ツールを活用してレベルや戦績の管理を行い、上位レベルのメンバーが初心者の打ち方を観察しアドバイスをするなど、楽しくレベルアップできる仕組みを構築している。

社内での関係性もゆるやかに広がっていく。
本社勤務と店舗スタッフなど普段は接点の少ないメンバー同士が自然と繋がれるのもゲームの駆け引きを通じてここをの距離が縮まるのは「健康麻雀部」ならでは。

職場ともプライベートとも違う、もう一つの居場所。
このコミュニティがこれからどんな文化を育てていくのかが楽しみだ。

(おわり)

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(この記事の執筆者)

西岡明子
株式会社プラザクリエイト/現在はつくるんですマーケティングGマネージャーを兼任。フォロワー数1.6万のつくるんです公式Xを2025年10月まで担当。入社20年超えの長い社歴を生かした目線でマガプラを盛り上げるべく2025年10月よりマガプラ編集部に参加、3代目編集長となる。

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