【社内部活紹介シリーズ】ゲームがつなぐ、“部署も立場も飛び越えた”ゆるい輪 〜社内部活「倶楽部クリエイト」最大勢力「ゲーム部」部員インタビュー

社員からの呼びかけがきっかけで、2025年4月にスタートした社内部活制度「倶楽部クリエイト」。
マジック・子育て情報交流・つり・マネ活など、さまざまなジャンルの部活が誕生しています。
今回は最大勢力24人を誇る「ゲーム部」の部員にインタビュー。
時に社長も参加するという、ゆるさと緊張が織り混ざった独特な雰囲気に、ヤミつきになる社員続出とか !?
参加者

永沼裕綺(ながぬまゆうき)
コンシューマー事業部 人材開発室 研修G
倶楽部クリエイト「ゲーム部」部長

嶋芹奈(しませりな)
コンシューマー事業部 人材開発室 人材研修G
倶楽部クリエイト「ゲーム部」部員

石田拓己(いしだたくみ)
ソフトバンクMOMOテラス六地蔵店勤務
倶楽部クリエイト「ゲーム部」部員

春山直輝(はるやまなおき)
システム部 PC・デバイス管理Gマネージャー 兼 基幹インフラG
倶楽部クリエイト「ゲーム部」部員
「気づいたら、想像以上の大所帯になってましたね」。
ゲーム部立ち上げの中心にいたコンシューマー事業部 人材開発室 研修Gの永沼裕綺さん(以下、永沼さん)は、少し照れながらそう語る。
きっかけはシンプルだった。
自分がゲーム好きだから。
みんなでやれたら絶対楽しいと思ったんです。
そこから声かけが始まり、部署から部署へと広がり、いまでは24名を超える参加者が全国に点在する。
部署も職種も年齢も関係なく、果ては社長すらも混ざり合うこの部活。
ゲームという「共通言語」が、日常の業務を超えた自然なつながりを生み出している。
“ゆるく始まる水曜の夜”——集合までの雑談からもう楽しい
水曜の夜8時半。
zoomのルームにポツポツと参加者が入ってくる。
メンバーが揃うのはいつも9時ごろ。それまでの30分は、各自が自由にゲームをしたり、雑談したりして過ごす。
ソフトバンクMOMOテラス六地蔵店の石田拓己さん(以下、石田さん)はこういって笑う。
ここで初めて話す人が多いんですよ。
石田さんの店舗の仲間は、通勤時間が長く、店を出て帰宅してから就寝までの時間を考えるとゲーム部の活動時間に参加できない人がほとんどのため、石田さんの店舗にゲーム部メンバーはいない。
だからゲーム部のほぼ全員が石田さんにとって“普段関わらない人”だったそうだ。
そうした対人関係の緊張を、ゲームの前の雑談タイムが、やわらかくしてくれるという。
ゲーム部の活動は、毎週火曜日・水曜日の8時半から11時ごろまで。
ただし参加できる日だけでよく、途中参加・途中退出もOKとなっている。
「明日早いんで今日は30分で抜けます」
「家まで40分かかるんで遅れます」


仕事では決して許されないこんなゆるい会話が、ゲーム部のなかでは半ば公用語。
その人の近況や生活リズムが自然と共有されていき、
職場では見えない“その人の素顔”が少しずつ見えてくる。
誰もが自然体になれる気軽さが、ゲーム部の魅力だ。
主力ゲームは『Among Us』と『どこでもパーティ』——実力差が出にくいゲームを


現在、おもにプレイしているのは、人狼系ゲーム『Among Us(アモングアス)』、そしてメンバーが集まるまでの時間は少人数で終わるミニゲーム集『どこでもパーティ』で繋いでいるという。
どちらも「ゲーム歴の格差」を感じにくいのが特徴だ。
新しい人が入ってもすぐ馴染めるように、
ゲームスキルをあまり必要としないゲームを選んでるんです
誰かひとりが突出して強いと白けてしまうし、そもそもゲームの強さを競うのが目的ではないので、皆でワイワイできるものを優先している。
基本的に、専用のデバイスを必要とせず、スマホがあれば遊べるゲームがメイン。
手のうちがバレるのでゲーム画面の共有はせず、zoomでそれぞれの様子を見ながらプレイする。
遠く離れた場所でも一緒に楽しんでいる気分が味わえる、この一体感が部員を増やしているポイントかもしれない。
その点で『Among Us』は、皆でワイワイ楽しみながら、時間を共有するのにぴったりのゲームだ。
宇宙船の中で最大10人が一緒に遊べるオンラインゲームで、プレイヤーは「クルー(乗組員)」または「インポスター(裏切り者)」のどちらかに分かれる。
クルーは宇宙船の故障を直すための簡単な作業をこなしながら、インポスターを見つけて追い出すことが目的だ。一方のインポスターは、クルーたちにバレないようにこっそり妨害したり追い出したりして、勝利を目指す。誰がインポスターかをみんなで話し合いながら推理して楽しむゲームだ。
システム部 春山直輝さん(以下、春山さん)は『Among Us』の醍醐味をこう言う。
嘘のつき方が人それぞれなんです。
表情とか声色とかでわかっちゃうんですよね。
人材企画Gの黒田千尋さんなんて嘘が下手すぎて、
逆に守りたくなる(笑)
(と思わせといて、最後に裏切るのが、このゲームの醍醐味)
こうした弱点もまた、お互いを知るきっかけになっていく。
そして社長が参加!——その瞬間の空気
取材中、4人全員が口を揃えて忘れられないと語ったエピソードがある。
「新谷社長が部活に入ってきた夜」だ。
突然zoomのルームに入室し、ゲームに混ざる社長。
最初は初めての『Among Us』のルールを覚えるのに懸命だったが、すぐに馴染んで後半はノリノリに。
人狼ゲームと鬼ごっこを組み合わせたようなゲームに、すっかりハマった様子。
“もう一回やろう!”って、社長のほうが盛り上がって。
気づいたら23時を過ぎてました(笑)
社長が鬼役になると、画面の端に私が映った瞬間、
全力で追いかけてくるんですよ!
逃げても逃げても、社長は容赦なく距離を詰めてくるんです。
逆に、コンシューマー事業部 人材開発室 人材研修Gの嶋芹奈さん(以下嶋さん)は、
わたしは、
社長が参加すると追いかける側に回ります!
さらに、春山さんが補足する。
新谷社長が出張の帰りに、事業ソウゾウ部の上田部長が運転する車の中でもゲームに参加してた時のことは忘れられません。
よっぽど好きなんだなあって。
あと、社長の言動が少し怪しいと感じて、みんなで疑って追放したんです。
でも結果は、インポスター(裏切り者)ではありませんでした。
その時の気まずさは忘れられません(笑)。
でもその後、みんなでとても楽しそうに笑い合って、仕事中では絶対にできないようなやり取りを笑顔でできたのが良かったです。
社長が、このあと会議で抜けるという時間でもゲームに参加しに来てくれる。
そんな忙しい中でも時間を割いて入ってきてくれるんですよ。
純粋に嬉しいし、ゲームの中でもコミュニケーション能力の高さを感じます。
上下関係なく、分け隔てなく仲良くなっていく。
社長としても人としても尊敬しています!
各部員の名前は、社長にはゲーム内のニックネームでも覚えてもらっているという。
石田さんのニックネームは「チャリ」。ゲーム部のメンバーにも「石田さん」より「チャリ」の方が通じるのではないかという。
上下関係がふっとゆるむ瞬間。
会社という集合体のなかで、トップとこんな“横並びの時間”が持てるのは、ゲーム部ならではだ。
個性派ぞろいのメンバーたち


個性派揃いだというゲーム部の部員。推しのメンバーは誰かを聞いてみた。
石田さんの推しは、コンシューマー北日本6Gの渡邉竜一さん(以下、渡邉さん)。
ゲーム部スタート時にどのゲームをするか、「スマブラ」を画面共有でやろうか?と話していて、でも人数が増えた時にどうしようか?という話題に。
そこで渡邉さんが提案したのが『Among Us』。
この起案者である渡邉さんは個性的でゲーム部の中でも名物キャラのよう。
ゲーム中の発言も多く、それがゆえにゲームの中で真っ先に疑われてしまう、ゲーム部内の人気いじられキャラだそう。
渡邉さんはとにかくよく喋る(笑)
うるさすぎてzoomのホストにミュートにされても気づかず喋り続けくるほど。
ある時は、ゲームから脱落し、見るだけの状態になった渡邉さんが、推しのアイドルのタオルを画面に出してアピールしていたので、zoomのホストから別部屋に飛ばされたり(笑)
でも憎めない、愛されキャラですね!
そう石田さんが言うと、全員が爆笑しながら頷く。
嶋さんはコンシューマー北日本6Gの岩谷朱莉さんを推す。
岩谷さんが個人的にツボです。
すごいスピードで攻撃しまくる。しかも上手い。
アリバイ作りが上手で、鬼だというのが見破れないんですよ!
部活入るまで知らない人だったけど、ゲーム内で会うと完全に策士です(笑)
春山さんはコンシューマー北日本6Gの新田慎之介さんを推す。
『Among Us』では死んでしまうとその人の画面が見られるようになるのですが、
新田さんは、騙し方や、見つかりそうになる時に動かないなど、立ち回りがとにかく上手いんです!
永沼さんは人材企画Gの黒田千尋さんが一番のお気に入り。
黒田さんは普段ゲームをあまりしないとのことで、『Among Us』をしても嘘が下手なんです。私じゃないです〜と言いながら、素直なので出てしまうんですね。
だから、最初の頃はよく疑われていました。
人狼で言うところの狼じゃないのに、冤罪で追放されることもしょっちゅう。
でも、いつもニコニコして楽しそうで……ゲーム部の癒し系ですね!
普段の生活では見えない意外な “キャラクターの露呈”こそ、ゲームが生む楽しい副作用だ。
やってみたいことは、全国イベントと対抗戦
「部員を50人まで増やしたい。一番人気がある部活の部長になりたい。」と意気込む永沼さん。
50人になったら、リアル会場での対戦と、全国イベントを開催したいという。
Googleストリートビューに映った場所を特定する話題のゲーム『ジオゲッサー』もゲーム部で人気です。
『ジオゲッサー』なら100人同時対戦もできるので50人でも余裕かと。
『スマブラ』の部署対抗戦とかも面白そう!
全国イベントやりたいですね!
上の人をコテンパンにできるのってゲームくらいだから(笑)
ゲーム部は、ただのゲーム好きの人たちの集まりではない。
部署を越えて人が混ざり合い、年齢も役職も違う人同士がフラットにつながる“場”だ。
ゲーム部の活動以外でも、全社でゲームを楽しむ場が登場する日も近いかもしれない。
入部はいつでも誰でも大歓迎!
最後に4人へ「ゲーム部に興味を持っている人へ一言」を頼むと、こんな言葉が返ってきた。
ゲーム部は毎週火曜と水曜に開催しており、参加時間も退出時間も自由なので、本当に“来たいときだけ来る”で大丈夫。
他の部活に比べると参加しやすいです!
嶋さんも新田さんも個性的なアバターで入ってきたりして、そういう個性も楽しんでいます。
春山さんはお子さんも画面に参加していますね。
ゲーム機がなくてもスマホだけでゲームできるので、気軽にご参加頂きたいです!部員50名目指しています!
普段ゲームをやる人も全然やらない人も楽しめる部活です!
人数もとても多いため色んな方と関われて仕事のときのコミュニケーションも取りやすくなりました。
自分が出られる時だけの参加でいいので、自分のペースで参加できます!なので、何かしらの部活に入りたいけど、どうしようかと迷ってる方にとてもおすすめです!
お風呂上がりのすっぴんでもアバターで顔出しせずに参加できるので安心してください(笑)
ゲームが強くなくてOK。弱いからこそ個性が出るのが面白いんです。
勝ち負けにこだわらず。
ワイワイ楽しくゲームをするだけというのが、中学生ぐらいの頃に戻った感じでとても楽しいです。
機会があれば、リアルでもゲームしたいなーと思ってます。
本当に色々な人に出会えて、部長である永沼さんには誘って頂いて感謝しかありません。
仕事が忙しくてしょっちゅうは参加できませんが、久々に参加したとしても温かく迎え入れてくれる部活の皆が大好きです!
入部希望の方は1回参加してみてください。
きっと皆の温かさを感じられると思いますよ〜!!!
ゲーム部の夜に流れているのは、ただ楽しいだけじゃない“つながりの温度”だ。
11月からは「倶楽部クリエイト」事務局も担う永沼部長。
ますますゲーム部から目が離せない!
(おわり)
(この記事の執筆者)


西岡明子
株式会社プラザクリエイト/現在はつくるんですマーケティングGマネージャーを兼任。フォロワー数1.6万のつくるんです公式Xを2025年10月まで担当。入社20年超えの長い社歴を生かした目線でマガプラを盛り上げるべく2025年10月よりマガプラ編集部に参加、3代目編集長となる。













