まさか! 会場を驚かせた結末──第3回プラザクリエイト接客コンテスト【後編】

「最優秀賞は──」会場が息を呑む。10分前のお客様設定開示という過酷な条件の中、8名が見せた真の対応力。
ホスピタリティと販売力。その両方を最も高い次元で示したのは、誰だったのか。
第3回プラザクリエイト接客コンテスト、感動のフィナーレをお届けする。
【午後の部・第1番】濱﨑翔太さん──2年連続、リベンジの舞台

午後の部、最初に登場したのは、ソフトバンクOSC湘南シティの濱﨑翔太さん。
前回の優秀賞から、今回は雰囲気を変えてメガネを外して登場した。



濱﨑2年連続出場。前回は優秀賞、
今回は最優秀賞を取るために、
気合を入れてきました!
お客様設定のルーレット。告げられたのは「機種変更での来店」。
濱﨑さんは落ち着いて準備に入る。








ロールプレイングでは、まずは丁寧にヒアリング。iPhone 13を使う奥様の「写真をもっと綺麗に撮りたい」というニーズを引き出し、Google Pixel 10のカメラ機能を実演で見せていく。



カメラコーチ機能で、こうやってズームすると、
自動的に最適な構図を提案してくれるんです。




実機を使った説明は説得力があり、お客様役も興味津々の様子。
さらに、データ移行サポート、PayPay経済圏の提案、家族カードの説明まで、漏れなく丁寧に案内していく。




審査員からは「丁寧な接客が素晴らしい」「Google Pixelの機能説明が分かりやすい」との評価。
実演後のインタビューで、濱﨑さんはこう語った。



準備してきたものを100%やり切れたかと言われると、
少し悔しい部分もあります。
でも、伝えたいことは全部伝えられました。
2年連続出場のプレッシャー。しかし、その経験があるからこそ、安定した接客を披露できたのだろう。
【午後の部・第2番】末武駿弥さん──入社半年、新人の挑戦


続いて登場したのは、ソフトバンク北加賀屋の末武駿弥さん。2025年4月入社、わずか半年での決勝進出という快挙だ。






10分前のルーレットが告げたのは「機種変更での来店」。末武さんは真っ直ぐ前を見据える。
ロールプレイングでは、iPhoneからGoogle Pixelへの乗り換え提案を展開。
特に印象的だったのは、手書きの図を使って説明する場面だ。



今のiPhone 15は24回分割で購入されてますよね。
ここから48回分割に変更すると、
月々の負担はほとんど変わらないんです。
紙に書きながら、丁寧に料金の仕組みを説明していく。
新人とは思えない落ち着きと、論理的な説明力。








しかし、時間配分に苦しみ、PayPayカードゴールドの説明を深掘りできなかった。
実演後、末武さんは悔しそうに語った。



やりたいことの6割くらいしかできませんでした。
診断ツールを使って、具体的な数字を見せたかったんです。








それでも、審査員からは
「真面目な接客姿勢が好感を持てる」「半年でこのレベルは素晴らしい」
との評価が寄せられた。
【午後の部・第3番】森谷桜介さん──真面目に振り切った接客


午後の部3番手は、ソフトバンク泉パークタウンの森谷桜介さん。
前回、ユニークな接客で会場を沸かせた森谷さんだが、今回は「真面目に振り切る」と決めていた。






10分前のルーレット。「ワイモバイル新規契約」という設定に、森谷さんは静かに準備を進める。




ロールプレイングでは、まず家族での契約をまとめる提案から入る。
そして、Google Pixelのカメラ機能の説明では──



実は、このカメラ部分、
Googleの検索バーと同じデザインなんです。
他の出場者が触れなかった豆知識を披露。








さらに、セキュリティパックの説明では、自身のエピソードを交えながら、



私が一番好きな機能がセキュリティパックなんです。
実は、盗難にあった時に30万円まで補償されるんですよ。
具体的な金額を示しながら、自分ごととして語る姿勢が印象的だった。




審査員からは
「豆知識を織り交ぜた説明が新鮮」
「自分のエピソードで説得力を持たせている」との評価。
しかし、森谷さん自身は



真面目に振り切ったつもりだけど、
最優秀賞を取れたら引退します。
と笑顔で語った。
その宣言通り、森谷さんはとてつもない快挙を成し遂げることになる……。
【午後の部・第4番】古矢彩冬さん──入社半年、淡々とした説得力


午後の部最後を飾るのは、ソフトバンク十条の古矢彩冬さん。末武さんと同じく入社半年の新人だ。






お客様設定のルーレット。「お子様向けスマートフォン新規契約」という変化球の設定に、古矢さんは緊張の面持ち。



手応えはまったくないです。
頭が爆発しそうでした。
実演後のインタビューで正直に語った古矢さんだが、ロールプレイングでは淡々としながらも、説得力のある接客を展開。








iPhoneからGoogle Pixelへの乗り換え提案では、お子様向けの機能とセキュリティを丁寧に説明。
時間が足りず、セレクション機能の案内ができなかったことを悔やんだが、それでも必要最低限の提案はすべて伝えきった。








審査員からは
「落ち着いた中に説得力がある」「新人とは思えない対応力」との評価。



100点満点中、30点くらいです。
と厳しく自己評価する古矢さん。
しかし、その謙虚さと向上心こそが、これからの成長を約束している。
審査員の葛藤──僅差の戦い
すべての実演を終え、いよいよ審査の時間。審査員たちの表情は、どこか苦悩に満ちていた。













正直、明日同じ形式でやったら、
順位が変わるんじゃないかというくらい僅差でした。
越前常務のこの言葉が、すべてを物語っている。




牧執行役員は、ホスピタリティと販売力の両立について語った。



接客の中で、販売力とホスピタリティという二つの要素。
売上を上げるためには販売力が大事。
でも、ずっとお客様に続けていただくためには、
ホスピタリティが不可欠。
今日の8名は、その両方を高い次元で示してくれました。
中村執行役員は、直前10分の厳しさを讃えた。



直前までお客様の設定が分からない中で、
皆さん素晴らしい接客をしていただいた。
これこそが、日々の業務の中で磨かれた接客力なんだと思います。




そして、新谷社長はこんなコメントを残した。



今回、唯一加わったのが『販売力』という観点でした。
営業の要素を、限られた時間の中でどう伝えるか。
それが、今回の一つのキーになったと思います。
表彰式──栄冠は誰の手に
会場の照明が落ち、緊張が最高潮に達する。




まず発表されたのは社長賞、そして特別賞。
読み上げられたのは、なんと、同じ名前だった。



森谷桜介さん!












会場が歓声に包まれる。ユニークな自己紹介と、真面目に振り切った接客。
その両方を評価されてのダブル受賞だ。
続いて優秀賞。



濱﨑翔太さん!








2年連続での入賞。前回の悔しさを晴らす、安定した接客が評価された。
賞品のGoogle Pixel 10Proを手に、濱﨑さんは深々と頭を下げた。
そして──。
最優秀賞の発表。
会場が静まり返る。



吉田茂さん!
瞬間、会場が沸いた。拍手と歓声。
そして、吉田さん自身の驚きの表情。






賞金50万円、トロフィー、Google Pixel 10Pro & Google Pixel Watch 4。
すべてを手にした吉田さんは、壇上でこう語った。





正直、手応えはありませんでした。
準備してきたものを忘れてしまって、悔しい気持ちでいっぱいでした。
でも、昨年社長賞をとって、内心最優秀賞がとれなくて悔しがっていた妻の代わりに、こうして評価していただけて、本当に嬉しいです。


新谷社長は、吉田さんの受賞について、特別な思いを語った。



吉田さんは、歴代の総理大臣・吉田茂と同じ名前。
以前、吉田茂の話で10分くらい盛り上がったことがあるんです。
会場が笑いに包まれる。



今回、濱﨑さんとどちらかという議論がありました。
でも、販売力という観点を重視した結果、吉田さんに決まりました。
段階的なクロージング、具体的な数字を示した提案、そしてお客様の予算内で最大のメリットを引き出す力。
それが評価されたんだと思います。
マネージャーが示した覚悟
表彰式の最後、閉会の挨拶に立った越前常務は、まずマネージャー出場者について触れた。







森口さん、吉田さん。
マネージャーがこの舞台に立つというのは、相当なリスクです。
部下の接客を日々指導する立場で、『お前はできるのか』と言われるリスクを背負って、それでもこの舞台に立った。
その覚悟に、最大限の敬意を表したいと思います。
そして、最後にこう締めくくった。



ステージに上がった8名全員が、かっこいい。
誰が見てもかっこいい。
それが、今日の大会の結論です。
会場が拍手に包まれる。
開始10分前のルーレットが教えてくれたこと
第3回接客コンテスト。その最大の特徴は、10分前のお客様設定だ。
準備してきたシナリオが崩れる瞬間。
それでも、プロフェッショナルは笑顔を絶やさず、お客様に最適な提案を届ける。


大東さんの体験型接客。 東本さんの安心感。 森口さんの雑談力。 吉田さんの段階的クロージング。 濱﨑さんの安定感。 末武さんの真面目さ。 森谷さんの豆知識。 古矢さんの淡々とした説得力。
それぞれが、それぞれの強みで、お客様の心をつかんだ。
組織の文化として根付く「挑戦」
第1回、第2回、そして第3回。
回を重ねるごとに、エントリー数は増え続けている。
144名という過去最多のエントリー。それは、組織に「挑戦する文化」が根付き始めた証だ。
壇上に立った運営の秋場さんは、当日までの苦労を振り返りながら、こう語った。





販売力にも重きを置いた大会でしたが、販売力といっても一つじゃないんだなと。
本当に皆さんの良さを感じられる大会でした。
新谷社長は、最後にこう締めくくった。



この大会を、プラザの文化として続けていきたい。
第3回、第4回と、どんどんレベルを上げていきたいと思います。
プラザクリエイトの挑戦は、まだまだ続いていく。


第3回プラザクリエイト接客コンテスト 最終結果
●最優秀賞: 吉田茂(関東特販3G)
賞品:賞金50万円、トロフィー、Google Pixel 10 Pro、Google Pixel Watch 4
●優秀賞: 濱﨑翔太(ソフトバンクOSC湘南シティ)
賞品:賞金30万円、Google Pixel 10 Pro
●社長賞: 森谷桜介(ソフトバンク泉パークタウン)
賞品:賞金20万円、Google Pixel 10 Pro
●特別賞: 森谷桜介(ソフトバンク泉パークタウン)
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●決勝出場者(全8名)
午前: 大東由衣、東本真帆、森口竜哉、吉田茂
午後: 濱﨑翔太、末武駿弥、森谷桜介、古矢彩冬
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●エントリー数: 144名(過去最多)
●開催日: 2025年12月5日
●会場: KFCホール(東京・両国)


※記載の提案内容・キャンペーン・還元率等はデモンストレーション用のものであり、実際とは異なります。
(今回の接客コンテスト前編の記事はこちら)


(昨年の接客コンテスト記事はこちら)








(取材・執筆)


いからしひろき
プロライター、日刊ゲンダイなどでこれまで1,000人以上をインタビュー。各種記事ライティング、ビジネス本の編集協力、ライター目線でのPRコンサルティング、プレスリリース添削&作成も行う。2023年6月にライターズオフィス「きいてかく合同会社」を設立。
きいてかく合同会社: https://www.kiitekaku.com/
(撮影)
(編集・デザイン)


西岡明子
株式会社プラザクリエイト/現在はつくるんですマーケティングGマネージャーを兼任。フォロワー数1.6万のつくるんです公式Xを2025年10月まで担当。入社20年超えの長い社歴を生かした目線でマガプラを盛り上げるべく2025年10月よりマガプラ編集部に参加、3代目編集長となる。













