【目指せ、頂点。】第2回プラザクリエイト接客コンテスト・第3話:熱戦-積み重ねた努力は、細やかな配慮にこそ宿る-

全国100名のエントリーから勝ち上がった精鋭10名による接客の競演、第2回プラザクリエイト接客コンテスト。今回は後半戦の3名、産休明けのママさんスタッフ、前回準優勝の実力者、そして独自の説得力で勝負する営業パーソンによる熱戦の模様をお届けします。
産休明けママの挑戦──吉田れもんさんの実演
全体の6番手として登場した吉田さん(ワイモバイル本郷三丁目)は、「5月から産休明けで現場復帰し、ブランクがある中での参加でした」と語る。

この店にこの先ずっとお願いしたい、何の用事がなくてもふらっとお立ち寄りいただけるようなお店にしたい
という言葉には、育児と仕事の両立に奮闘する中で培われた、接客への熱い思いが込められていた。


応援映像では、同僚たちから「50万円取ったらディズニーに連れてって」という楽しい雰囲気のメッセージが。和やかながらも力強い応援により、会場は温かな空気に包まれた。


実演は、丁寧な案内と時間配分の確認から入る。



17〜18分程度でご案内させていただきますが、ご不明点あればいつでもおっしゃってください
という細やかな配慮に、審査員も大きく頷く。
お客様への投げかけを多用した会話型の接客は、自然な流れで提案へと繋がっていく。



ちなみに今のお支払いいただいている金額よりお得になったら嬉しくないですか?



嬉しいですね


Google Pixelの説明では、スーパーバッテリーセーバーの100時間持続や、AI合成写真機能のデモンストレーションを実施。夫婦で写真を撮り合う場面では「素敵な笑顔をありがとうございました」と声をかけ、人柄の良さが伝わる場面も。


デモンストレーションを見た客役も思わず「これはすごいですね!」と素直に驚きの声をあげた。
審査員のソフトバンク大貫氏からは「視覚的な提案と体験型デモの効果的な活用が素晴らしい。お客様への投げかけも多く、会話を中心とした自然な接客スタイルが印象的」と高評価を得た。


実演後インタビュー


緊張からやっと解放された様子の吉田さん。



満足いくようにはできなかったと思いますが、今の自分にできることは全て出し切れた
と振り返る。



前日の練習通りの時間配分で終えられたのは良かったのですが、まだお伝えしなければいけないサービスが残っていて、全てを伝えきれなかった
と、プロフェッショナルならではの厳しい自己評価も。
圧倒的な完成度──新田彩花さんの実演



めちゃくちゃ緊張してるんですが、この会場の空気感も楽しみながら頑張ります
応援団からは「東北の誇り」「前回接客コンテスト準優勝、ディズニーに命をかけた女」という紹介に、大きな拍手が沸く。応援映像では「僕らを焼肉に連れてくため、最優秀賞の50万円獲得よろしく」と、期待の声が寄せられた。


実演は、ブランケットやお手拭きの提供という細やかな気配りから始まる。そしてヒアリングを4つのポイントで整理しながら、自身の経験を交えた共感力のある提案が光る。





私も家族旅行に行く時、周りに撮ってくれる人がいないと大抵夫がカメラマンになるので、うちの家族写真は夫が写っているものがすごく少ないんですけど、お客様のご家庭のお写真っていかがですか?



そうですよね



一緒に写れたら嬉しいですよね


料金プランの説明では、家族割引を適用した一人当たりの金額、PayPayポイント還元での年間ポイント数など具体的な数字を示して説得力を持たせた。さらにYahoo!ショッピングの還元率や、PayPayカードゴールドの特典まで、漏れなく案内していく姿に、会場は引き込まれていった。


審査員の長坂統括部長からは「映画を見ているよう」「ディズニーのキャストのような丁寧な所作」と絶賛を受ける。


実演後インタビュー


実演後のインタビューでは、手の震えを隠せなかったほどの緊張感を告白。



私は2回目の出場で、去年も参加させていただいたのですが、今年は会場が変わったことと、同じエリアの人がわざわざ応援に来てくれているということもあって、とても緊張しました
と振り返る。
特徴的だった話し方の抑揚については



接客を始めた頃、新人クルーの時は緊張すると早口になってしまって、先輩スタッフからずっとゆっくり話してと言われていました
と、努力の跡を語った。
論理的接客の真髄──中野福也さんの実演
西日本モバイル営業部から二人目の出場者として登場した中野さん。



予選動画は何度も撮り直しました。協力してくださった方々に感謝です
と謙虚に語る。




実演では、まるで医師のような理路整然とした説明が光る。特に印象的だったのは、旅先でスマートフォンを他人に渡すリスクの説明だ。



今のスマホって、連絡帳はもちろん、クレジットカードや電子マネーの情報とかも入ってますよね。日本はまだ比較的安全ですが、海外だったら大変なことになりかねない



そうですね



渡すのすごいためらっちゃいませんか?
その上で「一緒に映る」機能を使えば安全という提案は、説得力抜群。


また、他の出場者が実機体験を重視する中、Googleの最新プロモーション動画を効果的に活用した点も特徴的だった。


丁寧な説明が裏目に出たのか、惜しくも時間オーバーとなってしまったものの、審査員の新谷社長からは「酔拳のような独特の魅力がある」「時間管理以外は完璧」と高い評価を得た。


実演後インタビュー





時間が足りなかったので、そこは悔いが残りますが、機種の紹介は楽しくできた
と振り返る。動画を活用したことについては、



店舗の関係上、実機に触れる機会が少なかったので、操作に慣れていないとお客様が戸惑うこともあると思い、せっかくGoogleさんが紹介してくれる動画があるので、それを活用しようと思いました
と説明。その言葉からは、顧客目線の細やかな配慮が感じられた。
激戦はいよいよ最終戦へ
後半戦の最初を飾った3名の実演は、育児と仕事の両立に奮闘しながら、温かみのある接客を見せた吉田さん。圧倒的な完成度で会場を魅了した新田さん。独自の説得力で勝負を挑んだ中野さん、それぞれの個性が際立つ内容となった。
実演は残り2人。接客の頂点を決める戦いは、いよいよクライマックスへ!
※記載の提案内容・キャンペーン・還元率等はデモンストレーション用のものであり、実際とは異なります。
(シリーズ全編はこちら)






(この特集の取材・執筆者)


いからしひろき
プロライター、日刊ゲンダイなどでこれまで1,000人以上をインタビュー。各種記事ライティング、ビジネス本の編集協力、ライター目線でのPRコンサルティング、プレスリリース添削&作成も行う。2023年6月にライターズオフィス「きいてかく合同会社」を設立。
きいてかく合同会社: https://www.kiitekaku.com/
(撮影者)