【目指せ、頂点。】第2回プラザクリエイト接客コンテスト・第2話:混戦-個性と長所で磨く、最高の接客体験-

全国100名のエントリーから勝ち抜いた精鋭10名による接客の競演、第2回プラザクリエイト接客コンテスト。前回の開会式と2名の実演に続き、今回は前半戦の残り3名による熱戦の模様をお届けします。
接客力の高さが光る──濱﨑翔太さんの挑戦
3番手として登場した濱﨑さん(関東モバイル ワイモバイルららぽーと湘南平塚)。

このような貴重な機会に立たせていただき光栄です。精一杯やらせていただきます
と、謙虚な姿勢で意気込みを語った。


応援メッセージ映像では、所属店舗の同僚たちが大きなガラポンを回すユニークな演出を披露。遠近法を巧みに使った映像で、「優」「勝」の文字を背負った2人のスタッフが抽選球から現れる趣向に、会場は和やかな笑いに包まれた。


さらに会場の応援団からは「わが代表濱﨑翔太が負ける可能性はあるか?」「いっさいない!」という力強い掛け声が飛び交い、実演前から場内の期待感は最高潮。


濱﨑さんの実演は、丁寧な接客が光った。18分の持ち時間の中で、まずはヒアリングから入る。



本日はご来店ありがとうございます。では、先ほどお電話で伺った機種変更のご検討について、具体的なお話をお伺いできればと思います


バッテリーの持ちと動作の遅さという課題を確認した後、Google Pixelの写真機能デモンストレーションへ。客役を実際に立たせ、交互に撮影してもらう場面では、自然な会話の中に効果的な提案を織り込んでいく。





お二人で旅行に行かれた時に、別々に写真を撮るのって、ちょっと寂しくないですか?



そうなんですよね。いつも交互に撮り合いになっちゃって



では、こちらをご覧ください。このように別々に撮った写真を、AIが自然に合成してくれるんです


デモンストレーションを見た客役も思わず「これはすごいですね!」と素直に驚きの声をあげた。
Geminiの機能説明では、「奥様、今日の献立どうしようかなって思ったことありますか?」と日常的な悩みに寄り添う質問から、「冷蔵庫の食材の写真を撮ってAIに相談できる」という具体的な提案へと繋げた。


審査員からは「基礎的な接客能力の高さが際立つ」「親切・丁寧でわかりやすい説明」と高評価を得た。


実演後インタビュー


複雑な表情でインタビューに応じてくれた濱﨑さん。



70点くらいは残せた
と謙遜しつつも、



周りから優勝してこいと言われているので、その気持ちで臨んでいます
と、静かな闘志を見せた。
芦澤拓也さんは論理的な説明で魅せる
続く4番手で登壇した芦澤さん(関東モバイル ワイモバイル十条)は、



緊張はしていますが、この緊張感を楽しんでやっていきたい
と意気込みを語った。


前任地である晴海トリトン店から、「賞金待ってます。うまい飯食わせてください」という応援映像が。会場の応援団からも「我らがイケメンが出てるので、精一杯応援させていただきます」と、温かな声援が送られた。




実演では、高級店のコンシェルジュを思わせる落ち着いた身のこなしと語り口が印象的だった。客役を席に案内する瞬間から、その丁寧さは際立っていた。



では、改めまして本日担当させていただきます芦澤と申します。こちらお席にご案内させていただきますので、ご主人様からどうぞ


特に光ったのは、iPhoneユーザーの不安を解消する論理的な説明だ。まず現状の使用状況を確認。



今、ずっとiPhoneをお使いとのことですが、機種の変更に関して何かご不安な点はございますか?



そうですね。今までずっとiPhoneで、Androidは使ったことがないので……



実は、基本的にもうiPhoneでもGoogleの機能をめちゃくちゃ使ってるんですよ。例えば、iPhoneでもGmailとか使いませんか?



あ、使ってます



実はそれも全部Googleなんです。なので、iPhoneからAndroidに切り替えたとしても、そんなに違和感なくお使いいただけると思います
その論理的な説明に、客役は納得した様子で、表情が徐々に和らいでいく。続くPayPayカードの提案でも、その説得力が生きた。


さらに、バッテリー持ちや動作速度の課題を丁寧に聞き取りながら、使用頻度の高い機能にも着目。人気の旅番組でGoogle Pixelが使われている事実を紹介するなど、豊富な知識も随所に散りばめた。


審査員のソフトバンク山中氏からは「高級店のコンシェルジュのような、とても好感が持てる接客」と評価を得た。
実演後インタビュー


実演後、悔しさを滲ませる芦澤さんは、



準備不足だった
と振り返りつつも、



リアリティのある訴求を意識した
手応えについても言及した。
フレッシュな笑顔で惹きつける輿石さん



まさか自分が選出されるとは思わなかったので驚きが大きいですが、せっかくの機会を楽しめればと思います
5番手として登場した輿石さん(北関東モバイル2G ソフトバンク群馬県央)は、シンプルながら力強い意気込みを語った。
応援映像では上司が「新卒で店長やってるし、私が育てたし、可愛いから」と太鼓判を押し、「輿石さんのために世界中から応援メッセージを集めてきた」という謎の外国人コントまで披露。応援団は大きなプラカードを掲げ、「流れ持ってこい!賞金もってこい!優勝!」と熱のこもった応援歌を披露した。


実演では、まず電話予約からの来店確認と丁寧な挨拶から入る。その一言一言に、若手店長としての自信が垣間見えた。



本日は寒い中ご来店いただき、ありがとうございます。お電話でのご予約もありがとうございました。改めまして、輿石と申します


前回来店から2年経過していることにも触れながら、ヒアリングを4つのポイントで整理していく。



では、お二人にぴったりのご説明をさせていただくため、4つほどご質問させていただいてもよろしいでしょうか? まず、ご家族まとめていただく割引やインターネットをまとめていただく割引、いくつかございまして……
家族構成、通話利用状況、現状の不便な点、こだわりの機能と、テンポよく、しかし丁寧に確認していく様子に、若手とは思えない安定感が感じられた。


Google Pixelのバッテリー性能の説明では具体的な数値を示しながら、実機での体験も促す。LINEスタンプの説明では



このスタンプ使いたいな、でも有料だなっていうものがあったかと思うんです
と、顧客目線の提案も印象的だった。




審査員の竹村イメージング事業本部長からは「まだ3年目という中で、圧倒的な接客力を見せてくれた」と高評価。


実演後インタビュー


実演後もプロの表情を崩さない輿石さん。



普段はお客様とじっくり話しながら仲良くなって接客するタイプなんです
と語り、



ロープレの時は結構ゆっくり話せていたのですが、本番は時間がギリギリだったので、早口になってしまいました
と、悔しさをにじませた。
激戦必至の中盤戦へ
体験型の接客で魅せた濱﨑さん、論理的な説明が光った芦澤さん、フレッシュな笑顔で魅了した輿石さん――。それぞれの個性を存分に発揮した実演だった。
前半戦5名の実演を終え、会場には期待と緊張が入り混じる空気が漂う。オンライン全盛の時代だからこそ、人と人とのつながりを大切にした接客の真価が問われるこの接客の祭典は、いよいよ中盤戦へ。果たして誰が頂点に輝くのか?
※記載の提案内容・キャンペーン・還元率等はデモンストレーション用のものであり、実際とは異なります。
(シリーズ全編はこちら)






(この特集の取材・執筆者)


いからしひろき
プロライター、日刊ゲンダイなどでこれまで1,000人以上をインタビュー。各種記事ライティング、ビジネス本の編集協力、ライター目線でのPRコンサルティング、プレスリリース添削&作成も行う。2023年6月にライターズオフィス「きいてかく合同会社」を設立。
きいてかく合同会社: https://www.kiitekaku.com/
(撮影者)