【社内部活紹介シリーズ】編む・縫う・つながる。関西オフィスから広がる手芸部の優しい時間

ゆるく編まれていく、人とものづくりの時間。
社内の部活動のなかでも、じわりと人気を集めているのが「手芸部」です。
関西オフィスを中心に、ベテランの手芸好きから、針と糸を持つのは家庭科の授業以来久しぶりという初心者まで、さまざまなメンバーが参加。
肩ひじを張らず、自分のペースで好きなものをつくれるのが、この部活のいちばんの魅力。
【社内部活紹介シリーズ】第3弾、「倶楽部クリエイト」手芸部の登場です!
手芸部の活動日は月に2回で、それぞれ1時間ほど。
オフィスの一角に集まると、編み針がぶつかる軽やかな音や布をそっと扱う手つきが、ふだんの空気をすこし柔らかく変えていきます。
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ユニークなのが、オンラインでの参加も可能だということ。
作業に集中しながら、誰かの「それ可愛いね」のひと声や、zoom越しに参加する関西オフィスから遠いメンバーも、家族が一緒の画面に登場し、部のメンバーに手を振ってくれるような瞬間があたたかく感じます。
今回は、部員3名にお話を聞き、手芸部の雰囲気や作品づくりの裏側をのぞかせてもらいました。
参加者

氏野 幸那(うじの ゆきな)
営業管理推進部 人材開発室 人材企画G
倶楽部クリエイト「手芸部」部長

新田 彩花(にった あやか)
営業管理推進部 人材開発室 人材管理G
倶楽部クリエイト「手芸部」部員

倉橋 萌(くらはし もえ)
営業管理推進部 リスク管理室
倶楽部クリエイト「手芸部」部員
それぞれの「やってみたい」から始まった部活
皆さんの入部のきっかけを教えてください



手芸に興味はあったものの中々チャレンジする機会がなかったのですが、倉橋さんの作っている作品を見て、「やっぱり自分も作りたい!」と思いたち、手芸部の立ち上げを決めました。



会社で部活動が始まるとのことで、普段から趣味でやっている手芸の部活があれば入りたいなーと思っていたら、氏野さんが部を立ち上げてくれました。
まさか私が立ち上げのきっかけになっていたなんて(笑)



私も何かしらの部活に入りたいとは思っていて。その中で手芸部の案内が目に止まりました!
もともと娘のハロウィン用にシンデレラのドレスを作ってあげたいなと、ふわっと思っていたのですが、なかなか挑戦できず……。
でも、手芸部に入ったらみんなと頑張れるかも!
そんな気持ちで入部しました。
部員は現在8名。関西オフィス以外のメンバーもいるそうです。
入部のきっかけは、手芸がもともと好きだった人もいれば「初心者だけど気になっていた」という人も。
近年の手芸ブーム(編み物ブーム)もあってか、会社の部活動制度を知り「手芸の部活がもしできるなら入りたい」と即決したメンバーもいたようです。
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参加スタイルは人それぞれ。
定例の集まりに来られるときだけ参加する人、家で作品を進めながらオンラインで報告する人など、無理のない関わり方ができます。
みなさん手芸歴はどれくらいなのでしょうか?



私は部の立ち上げと同時に始めたので、まだ9ヶ月目です!



同じく、入部するまで全く知識も経験もありませんでした。



私は、20年くらいですね。やったりやらなかったりですが。
手芸部には、上手い下手も関係ない、初めての人も、久しぶりの人も自然と溶け込める、やさしい空気が満ちているようです。


つくっているものは十人十色
手芸部が扱う作品は、ジャンルが本当に豊かです。
達人メンバーは日頃使えるアイテムを中心に、はじめてのメンバーは小さな編み物の小物を楽しんでいたりと様々。
新田さんは、入部の際に目指していたドレスを作れたのですか?



はい。入部してからずっとそればっかり!(笑)
でも、仕事の合間合間に作るので、自分のペースで!(笑)
どんな色味がいいか、どんな形がいいかとか、
シルエットをきれいにするためにどんな丈がいいかとか
娘とも話し合いながら少しずつ進めていきました。
洋裁の経験があるわけでもないので
上手くいかないところもたくさんありましたが、
とても楽しく進められ、
なんとかハロウィンに間に合わせることができました!
よかったです!!



それを着てディズニーランドのハロウィンイベントに行ったら
たくさんの人から可愛いと褒めてもらいましたし、
何より娘がとても嬉しそうで……その姿を見て
本当に作ってよかった、
手芸部に入ってよかったなと思いました!





会社の部活で作ったドレスが、
お子さんを喜ばせるなんて、素敵ですね!



本当に素敵!
部長の氏野さんはどんなものを作っているのですか?



巾着ポーチ、コースター、ひまわりのモチーフ、バッグなどですね。
かぎ針編みを中心に取り組んでいますが、現在編んでいるものはマフラーや、ひよこのモチーフです。
まだ大きい作品にはチャレンジできてないです。
作ったものは、自宅で小物入れとして使用したり、インテリアとして飾ったりしています。
人様に見せられるほどのクオリティではないので、それができるくらいまで上達したいですね!
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手芸歴20年の倉橋さんはどんなものを?



日常使い出来るこものを作ることが多いです。
これまでに作ったのは、イヤーマフ、ブーケブランケット、ベビードレス、バッグ等ですね。
実用的なものですね。



そうなんです。
作った自分用のマフラーやバッグは日常使いしています。
最近はお友達や家族にお願いされたものを編むことが多いので、お渡ししています。
次に作るのは「あみぐるみ」(編注:毛糸を編んで作ったぬいぐるみのこと)を編もうかな。



「あみぐるみ」!すごい!楽しみです。





倉橋さんはもはや師匠です(笑)
次々に編み出される作品がめちゃくちゃプロ!
私はzoomで参加しているのですが、いつか対面で教えていただきたいなと思います!



今回の取材には参加していませんが、ソフトバンク・イオンモールりんくう泉南店の山田佳乃子さん(以下、山田さん)もプロ級の腕前で、ぬいぐるみやビーズの盆栽など、クオリティの高い作品を作ってらっしゃいます。
ぜひ一度作品を皆さんにも見ていただきたいです!


手を動かしながら、会話もはずむ楽しい手作り時間
オンライン参加のメンバーは、自宅からワークに入り、画面越しに家族が興味深そうに作品をのぞき込む場面もあるそう。部活が生み出す小さなつながりが、家庭へもゆるやかに広がっているようです。
、倉橋さん(上右)、スマホショルダー(下、倉橋さん作)-1024x1024.webp)
、倉橋さん(上右)、スマホショルダー(下、倉橋さん作)-1024x1024.webp)


部活動の間はどのような雰囲気ですか?



手芸の話をすることもあれば、プライベートなことを話ながら作品作りをしたりして、ほのぼのした雰囲気で活動出来ているかなと思います。



オフィスにはお菓子を用意して、zoomメンバーは画面に家族のみなさんもお顔を覗かせるなど、距離は離れていますがオンラインを通じて、終始和やかな雰囲気ですよね。



私はzoomで参加していますが、雑談をしながら各々作業を進める感じなので、自分のペースで進めることができてとてもいいなと思っています!日常の些細な話をする時間がとても好きです。
実は手芸部には男性も在籍しています。
普段の仕事ではなかなか話す機会がないメンバー同士が、同じテーブルで手を動かしながら自然と距離を縮めていく。
真剣な表情で仕事をしている人が、部活ではふっと緩んだ笑顔を見せてくれるなど、
「和やかで居心地がよい」「みんなで助け合える雰囲気」という声が多く聞かれました。
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手芸ならではの悩みも助け合いと笑顔で解決
手芸を楽しむのには道具や材料が必要です。
初心者だと、それらを揃えるのが大変ではありませんでしたか?



山田さんのお母様も手芸が好きとのことで、
部の立ち上げの際に、使わなくなった道具や毛糸をたくさんくださりました。
私はその毛糸を使ってバッグを編んだり、小物入れを作ったりしました。



材料の話だと、編み物で、あと2段くらいで終わるのに、毛糸が足りない・・・!ってことが何回かありました。
毛糸って一期一会で、ロットが変わったり、廃番になったりで、もう出会えないことが多いんです。
せっかく作った作品をほどくのはとても悲しいので、絶対に足りる分を買うようになりました!
今では余り糸が自宅に50玉ほどあります。(笑)



わたしは、ドレスを作っていた時に
ストーンを2000個貼り付けをしたのですが、、、。



2000個!



アイロンで温めて接着剤を溶かしながら付けていくタイプで。
この作業がめちゃくちゃ根気が必要なのでもっと簡易化できないのかと思っています(笑)
誰かいいアイディアある方いたら教えてください(笑)


これからどのような活動をしていきたいですか?



直接作品を見てもらえる場があるといいなと思っています。
展示会をするのもいいかもしれないです。
部長の氏野さんの夢は、みんなの作品をもっと多くの人に見てもらうこと。
使う目的だけでなく、プレゼントしたり見てもらうことをイメージすると、作品作りのモチベーションもアップしますね。
手芸の集中力は仕事のパフォーマンスにも生きてくる
手芸部は、単なる“ものづくり好き”の集まりではありません。
指先を動かしながら黙々と集中する時間はリフレッシュ効果が高く、仕事のパフォーマンス向上にもつながると言われています。




また、部署を越えた交流が自然に生まれるのも社内部活ならでは。
普段の業務では交わらないメンバー同士が、作品づくりを通じてアイデアを共有したり、互いの得意分野を知ったりすることで、社内のコミュニケーションがより豊かになる――そんな“会社の中で育つ小さなクリエイティブ・コミュニティ”としての意味も持っています。
関西オフィスを中心に育ってきた手芸部は、
これからも新しい仲間をゆるやかに迎え入れながら、毛糸のようにふんわりとつながりを育んで広がっていきそうです。
(おわり)
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(この記事の執筆者)


西岡明子
株式会社プラザクリエイト/現在はつくるんですマーケティングGマネージャーを兼任。フォロワー数1.6万のつくるんです公式Xを2025年10月まで担当。入社20年超えの長い社歴を生かした目線でマガプラを盛り上げるべく2025年10月よりマガプラ編集部に参加、3代目編集長となる。












