お客様インタビュー「思い出をカタチに残す」理由(ワケ):さかなクンに憧れた若き「魚の達人」が、フォトグッズで魚愛をフォギョッと表現!

「魚が好きTシャツ」をその身にまとい、自作の「フウセンウオ帽子」にお手製の「魚の剥製」を乗せ、満面の笑みを浮かべる少年──そんな自分自身の姿を、鮮やかなオレンジ色のアクリルブロックに仕上げたそうすけ君。そこに込められた思いやこだわりとは?
パレットプラザで人気のフォトグッズを、もっと皆に知ってもらいたい!楽しんでもらいたい!そんな気持ちから生まれたパレットプラザ公式Instagramでの「フォトグッズモデル」募集企画。マガプラ5月号の特集では、ご協力いただいたご当選者様のインタビューをお送りしていきます。
3万6000種の魚たちに魅了されて
「ようこそおいでくださいました!今日はよろしくお願いします。」と我々を快く出迎えてくれたのは、東京都在住のそうすけ君。
その落ち着きと包容力に反して、今年で13歳の中学生と言うから驚きです。
そうすけ君は、魚が大好きだそうですね。どのようなきっかけで魚に興味を持ち始めたのですか

元々は蛇やカエル、トカゲなどの爬虫類や両生類が好きだったんです。実は魚にはあまり興味がなかったのですが、小学5年生の時にさかなクンの『ギョギョッとサカナ★スター』(NHK)というテレビ番組を見て、そこからどんどん好きになりました





最初に見たのはヒラメの回で、海水魚ってすごいな!と思ったんです。まず単純に魚の種類の多さに驚きました。世界には約3万6000種の色々な形や見た目の魚がいるんですよ!
最初は淡水魚から、そして海水魚へと関心が変わっていったそうですね。



もともと飼っていたカメの餌用に小魚を飼っていて、それを長生きさせてみようと思って。その後、『岸壁採集!漁港で出会える幼魚たち』(ジャムハウス/鈴木香里武:著)という本を見つけて、漁港で簡単に魚が捕れることを知り、ハリセンボンなどの面白い魚が捕れることすっかりハマり、海水魚に目が向くようになりました
岸壁採集とはどのようなものですか?



漁港の穏やかな波の中で小魚を捕る方法です。風や波で入ってくる小さな魚を上から見て網で捕獲します。釣りと違って、場所さえ見つければすぐに捕れるんです



僕は元々網で生き物を捕るのが好きだったので、海でも網が使えることに驚きました。今年の夏に見つけた幼魚の中で特に嬉しかったのは、エボシカサゴ、エボシダイ、セミホウボウ、ハリセンボン、アケボノチョウチョウウオです!
これまで見つけた幼魚の一例






(※画像提供:そうすけ君)
そうすけ君によるワンポイント解説
幼魚期は生き延びるための術として、成魚と比べて地味な色合いなんです 小さくて地味なところが可愛い!
採集した魚はどうするのですか?



よく見られる種類や弱い魚は逃がします。珍しい種類は家に持ち帰って観察したり、標本にしたりします





模様の変化や成長過程、生息場所の変化など、まだ分かっていない生態を観察するのが楽しいんです。最初の頃は1ヶ月、2ヶ月しか生かせなかったのが、今では半年くらいに。ウツボは今年の8月で飼育1年になるんですよ!
制作数100個目前!試行錯誤作の先に目指すは「剥製水族館」
剥製づくりもされているそうですね。どのように始めたのですか?



さかなクンのYouTubeチャンネルを見て、魚を剥製にできると知って自分でも試しました。今まで作った数は約95個。5cmくらいの幼魚から135cmのバショウカジキの若魚、深海魚、サメなど、色々な魚を剥製にしています


生きた姿そのままの迫力ですごいですね。何か秘訣があるんですか?



皮を破らないように肉をどれだけ取れるかのバランスが難しいですね。アルコールにつける時間も重要で、しっかりつけすぎると水分が抜けすぎて、ぐちゃぐちゃになってしまうこともあるんですよ
想像以上に難しそうですね……作業にはどのくらいかかるんですか?



一匹につき一週間から一か月くらいかかります。魚の皮だけ残して身を取り出し、腐らないようにアルコールに数日間漬けてから、紙粘土や断熱材を詰めて形作ります。最後に開いた口を縫って閉じて完成です
試行錯誤の連続で、上手く作れる様になってきたんですね



最初の頃は色を塗らなかったのが最近は塗るようになって、より生きている時の姿に近づけられるようになりました。
いつか自分の部屋を『剥製水族館』にしようと計画中です!




魚好き仲間が増えることを願って
SNSでの発信活動もかなり活発ですね!
今回、パレットプラザの「フォトグッズモデル」に応募された理由は?



プロのカメラマンさんにプロフィール用の写真を撮ってもらったのですが、カッコよく撮ってくださって「これが自分か」と想像以上で。この写真を飾れるようにしたいと思ったんです





自分で手縫いして作ったフウセンウオ帽子と、自分でデザインした“魚が好きTシャツ”を着て、自分で作ったオレンジ色のカエルアンコウの剥製を頭に乗せて撮影しました。魚が好きな自分らしい、お気に入りの一枚です
出来上がったフォトグッズ(アクリルブロック)を見てどう感じましたか?



思ったより重くて、とても透明できれいでした。今度の夏休みのイベントや大阪での個展、京都の1日イベントなどに持っていきたいと思います。このアクリルブロックで「魚が好き」が伝わるといいな、お顔を覚えていただけるといいな〜と
今後、どのようなグッズを作りたいですか?



2センチくらいの小さな魚が好きなので、それをマクロレンズで撮影して、等身大のグッズにしたいですね。缶バッジやキーホルダーなどにして、イベントで販売できたらいいなと思っています
将来の夢について教えてください。



新種を見つけることです!それと、深海の皮膚が弱い魚を剥製にできるようになること。そういう魚は標本としてもあまり残っておらず、アルコールに漬けても色が抜けてしまうことが多いので、しっかり残せるようになりたいです
最後に、読者に伝えたいことはありますか?



魚は種類が多くて、形も色も様々で本当にかっこいいです!岸壁採集は子供でもできる簡単な方法なので、興味がある方は試してみてください。魚を観察したり、剥製を作ったりすることで、魚の生態や多様性をより深く知ることができます。魚が好きな仲間がもっと増えるといいな!


『剥製水族館』がオープンした暁には、ぜひまた取材させてください!
そうすけ君、夢と希望が詰まったお話をありがとうございました!
(*)掲載情報は、全て2025年当時の情報です
【2025年5月号 お客様インタビューシリーズ】
第1回
第2回
第4回
(この特集の取材・執筆者)


いからしひろき
プロライター、日刊ゲンダイなどでこれまで1,000人以上をインタビュー。各種記事ライティング、ビジネス本の編集協力、ライター目線でのPRコンサルティング、プレスリリース添削&作成も行う。2023年6月にライターズオフィス「きいてかく合同会社」を設立。
きいてかく合同会社: https://www.kiitekaku.com/
(撮影者)