開発・企画者インタビュー:食べられないおいしさ──プロモーション担当者が語る「つくるんです®︎ トイフードシリーズ」【前編】

「つくる楽しさ」を追求するDIYクラフトキット「つくるんです®︎」から、待望の新シリーズ「トイフード」が2025年3月に登場!
前回までのマガプラ特集4月号では、第1回・第2回で開発担当の永井さんと名取さんにお話を伺い、商品開発の経緯や苦労話をお届けししてきました。今回の第3回・第4回では視点を変えて、出来上がった商品をどのように世に広げていくのか、そのプロモーション活動を担当する2名にスポットを当てていきます。
「トイフード総選挙」は4月30日まで投票受付中!楽しさ満載の企画ですので、ぜひご家族ご友人をお誘いの上ご参加ください♪
参加者PROFILE

笹田 恵美(ささだ えみ)
株式会社プラザクリエイト つくるんです部マーケティンググループ。
オンライン販売担当として、Instagramなどのソーシャルメディア運用やバナー制作など、デザイン業務を中心とした幅広い業務を担当。

島田 麻衣子(しまだ まいこ)
株式会社プラザクリエイト コンテンツ事業部。
プラザクリエイト各サービスのSNS運用を担当。各部署と連携し、SNSを活用した企画立案・実施を行う。
SNSと相性が良い「つくるんです®」
今回、トイフードシリーズの宣伝について、それぞれどのような役割を担当されているのでしょうか?

私は「つくるんです部マーケティンググループ」の所属のため、今回の企画に限らずなのですが、基本的につくるんです®︎のオンラインと外販向け販促デザインを担当しています





私はプラザクリエイトの各サービスのSNSを広く担当していています。つくるんです®︎は笹田さんが、Instagram・Xともに日々の投稿は自走されているので、今回のようなキャンペーンの開催などをサポートする立場です





トイフードシリーズは、3月下旬のオンライン発売後からInstagramやXなどで宣伝を始めました。まずは商品の詳細を投稿して、実際につくってみた動画を配信して、認知してもらうことを目指しています
トイフード紹介動画・つくってみた動画はこちら
なぜSNSでのプロモーションに力を入れているのですか?



時々、駅の催事などで販売してチラシを配ったりもするのですが。そこからの反応よりも、やはりSNSの拡散効果を実感する機会の方が多いんですよね。自分自身もよくInstagramを見ますし、ユーザーとして目につきやすいツールだなと感じています



つくるんです®︎は、プラザクリエイトの中でもSNSに最も力を入れているサービスです。制作過程などの動画配信や、お客様によるアレンジの投稿・コミュニケーションの発生など、SNSとの相性の良さを実感することが多いですね



ただ、普段はミニチュアハウスやウッドパズルの商品を扱っているので、今回の粘土の商品がどれくらい反応をいただけるのか少し不安もあって。だからこそ、何か面白い企画ができないかと当初から考えていました
トイフード総選挙の企画誕生
今回実施した「トイフード総選挙」のアイデアは、どのように生まれたのですか?



島田さんに、何か面白いことができないかと相談したところから始まりました。以前、島田さんがドールハウスのプレゼント企画を手がけてくださったので、トイフードでも何かできないかなと思って



そうですね。私はいろんな企業アカウントさんがSNSでやっていることを調べて、そこからヒントをいただくことが多いのですが。例えばミスタードーナツさんの「ミスド総選挙」や、アース製薬さんの商品総選挙などが面白かったので、トイフードにもマッチするのでは?とひらめいたんです



私も事例を見せていただいて、投稿の内容がとても目を引く企画だなと思いました。自分も参加したくなるような企画だったので、ぜひやりたい!と即答で、すぐ準備に動き出しましたね



まず役割分担を決めて、私が企画のラフを作り、笹田さんがクリエイティブ制作を担当し、その後の集計は私が行う形で進めています




あらためて企画の具体的な内容を教えてください。



2025年4月1日から30日まで、つくるんです®︎のInstagramやXなどで呼びかけて、1人一票「つくってみたいトイフード」に投票してもらう企画です



投票は『マガプラ』の特設サイトで行います。InstagramやXからリンクで飛ぶと、マガプラの投票ページに行く仕組みです



もちろん、投票者にはプレゼントもご用意しています!一位になった商品に投票した方の中から抽選で10名様、二位は5名様、三位は3名様、その他も各1名様にそのトイフードをお贈りします



一番人気がありそうな商品に投票すれば、プレゼントがもらえる可能性が上がるので、何が一位になるかの予想も併せて楽しんでいただければなと
以前、島田さんが手がけたXでのバレンタインキャンペーンはハッシュタグを使った参加型だったそうですが、今回違うアプローチを選んだ理由は?



実際に商品を買ってつくって投稿してもらうのはハードルが高いなと感じたんです。新商品ということもあって、まずは「パッと見て気になるものは何か」という調査も兼ねて、見た目で投票できる形にしました



これまでのつくるんです®︎とは違う商品ジャンルなので、普段のファンの方々にも受け入れてもらえるかどうか確認したかったんです。どんなものに人気があるのか、まずは知りたかったというのが正直なところですね
こだわりのInstagram「一列投稿」と投票システム
総選挙企画の実施にあたって苦労した点はありますか?



「トイフードが3つのグループに分かれていること」をわかりやすく伝えるためにどうすればいいかは悩みましたね。最終的にはInstagramの最上段に一列投稿という形で展開することにしました。3つの投稿に全12種類のトイフードを、スイーツシリーズ、ブレッドシリーズ、焼き菓子シリーズの3つに分けて掲載するのです


↑投稿をめくっていくと各シリーズの紹介が見られる仕組み



最初は1商品1投稿にしようと思ったのですが、スクロールしていくと見にくくなるので、3投稿にまとめることにしました。Instagramでは3投稿までプロフィールに固定できるので、キャンペーン期間中はずっと見られる状態にしています



内容については島田さんが固めてくださったので、あとはそのままデザインを起こすだけでした。でも12種類すべてをきちんと見せるために、どうレイアウトするかは考えましたね





投票する仕組みも工夫しました。最初はGoogleフォームで作ろうと思っていたのですが、見栄えがありきたりになってしまうので、マガプラに特設ページを作ってもらうことにしたんです



マガプラは私が所属するコンテンツ事業部が運営・サイト制作しているので、今回の総選挙企画の話をしていた際に「マガプラでやってみようよ」という話になって



つくるんです®︎のホームページやメルマガからもリンクを貼れるので、SNS上で完結するよりも、より多くの人に見てもらえるチャンスが増える、良いアイデアだと思いました



最初はInstagramのアカウントが参加要件だったのですが、SNSをやっていない方にもご参加いただけるよう、それをメールアドレスに変更したんです。そのあたりの反応もどう出るかドキドキです


従来とは異なるアプローチで開発された「トイフードシリーズ」。
それを盛り上げるべく、プロモーション担当者の2人も様々な試みを展開しているようです。
次回は2人の総選挙一位予想から、さらに広がるアイデアなどさらに深堀していきます!
【第4回へつづく】
第1回(開発者編・前編)
第2回(開発者編・後編)
第4回(プロモ担当者編・後編)
商品情報


つくるんです®︎ トイフードシリーズ 全12種
参考小売価格:1,650円(税込)
全国の取扱店舗/公式オンラインショップで販売中
- 対象年齢:10歳以上
- 製作時間:15分〜45分(商品により異なる)
- 特徴:国産粘土使用、キーホルダー金具付き、QRコードから製作動画視聴可能
公式オンラインショップ


(この特集の取材・執筆者)


いからしひろき
プロライター、日刊ゲンダイなどでこれまで1,000人以上をインタビュー。各種記事ライティング、ビジネス本の編集協力、ライター目線でのPRコンサルティング、プレスリリース添削&作成も行う。2023年6月にライターズオフィス「きいてかく合同会社」を設立。
きいてかく合同会社: https://www.kiitekaku.com/
(撮影者)