初夏のグランピング特集:写真屋さんがグランピング!? プラザクリエイトが手がける本気の宿泊施設『伊勢志摩BASE』へ行ってきました!(第4話)

マガプラ6月号では、「グランピング祭り」と称して、特集記事とキャンペーン連動企画を開催中!特集記事では、ライターさんご家族の初めてのグランピング体験を4回にわたりお届けしています。最終回となる今回も、レトロ・壮大な景色・映えスポットを大満喫!内容盛りだくさんですよ〜!
──親子で訪れた「伊勢志摩BASE」でのグランピング旅。チェックアウト後も伊勢志摩の魅力を存分に味わいたくて、「賢島エスパーニャクルーズ」での船旅と、芋スイーツの宝庫「きんこ芋工房上田商店灯台カフェ」体験を。まだまだ食べます! 遊びます! 子どもと一緒に最後まで楽しんだ1日をお届け♪──
大航海気分のクルージングへ出発!
「伊勢志摩BASE」をチェックアウトした私たちは、車で約10分の賢島(かしこじま)港へ。「賢島エスパーニャクルーズ」を体験するためです。駐車場は近鉄志摩線の終着駅である賢島駅の目の前にあり、乗り場までは徒歩2分ほど。その途中にチケット売り場があります。
運賃は大人1900円、小学生以下は1100円。現地でのチケット購入はもちろん、事前にインターネットで支払いを済ませておけば、並ばなくてもチケットを購入することができます。

この時点ではまだ「エスペランサ号」の全貌を捉えることはできませんが…?
このクルーズは、スペインの大航海時代の帆船をモチーフにした最大250名乗りの大型観光船「エスペランサ号」に乗り、真珠の産地として知られる英虞湾(あごわん)を約50分かけて周遊するものです。
1日6便、9:30からおよそ1時間ごとに出航し、最終便は15:30発。天候や混雑状況により変更・運休の可能性もあるため、事前確認がおすすめです。
いざ乗船!スペイン帆船を模したエスペランサ号は外観からして非日常感たっぷり。「かっこいい船に乗るんだよ〜」と事前に伝えていたので、息子は港に入ってくる姿を見ただけで大興奮でした。平日にもかかわらず多くの人が訪れていて、人気の高さを実感!

限定20名の特別席で優雅なひとときを
船内の1階と2階は冷暖房の効いた快適な室内フロア、3階には開放感のある展望デッキが広がります。特に3階のオープンデッキは人気が高いため、席に腰掛けながら景色をゆったり楽しみたい方は、早めに乗船列に並んでくださいね。
2階にある有料ラウンジ「特別室イザベラ」(大人500円、小学生以下300円)では、より落ち着いた雰囲気で遊覧を楽しむことができます。こちらは先着20名限定。
今回は取材ということで、特別室を利用させてもらうことに!



売店で香ばしい焼き菓子「ボシェル」やコーヒー、バニラアイスクリームを購入し、高級感あふれる調度品でおやつタイムを楽しみました。
ちなみに「ボシェル」は三重県産の小麦粉や卵を原料に、真珠貝由来の天然カルシウムが含まれているお菓子。口に入れた瞬間バターの香りがふわりと広がります。味も見た目も上質で、息子は中のチョコ入りアラザンを見て「宝石みたい!」と大喜びでした。

有料ラウンジに隣接する専用デッキでは、パノラマビューを独占! 双眼鏡を覗いたり、海風を体感したりと、50分の船旅はあっという間に過ぎていきました。




手ぶらで遊べる安乗埼
ご満悦で船を降りた我々一行。次の目的地は、車で約20分の場所にある安乗埼(あのりさき)です。到着してまず目に飛び込んできたのは、一面に広がる芝生と海!その奥には、灯台がそびえたちます。


日本には約3,000基の灯台がありますが、一般公開されて実際に登れるのはわずか16基。その中の一つが、この安乗埼灯台です。全国的にも珍しい四角形の灯台ですが、今回は時間の関係で登ることは叶わず。次に伊勢志摩を訪れるときの楽しみに取っておこうと思います。

広々とした芝生は、海風を感じながら、小さな子供が自由にのびのびと遊べるスペースになっています。芝生に隣接する「きんこ芋工房上田商店灯台カフェ」の軒下にある遊び道具は、無料なので誰でも自由に使ってOKです。
「きんこ芋工房上田商店灯台カフェ」の建物は、もともと築50年以上の古びた公共の休憩施設でしたが、6年前に耐震工事とリフォームが施され、志摩市内で干し芋を製造する上田商店が国からの業務委託を受けて運営しています。
実は現在も公共の休憩施設という位置付けなので、カフェを利用しなくても自由に出入りできます。好きな席で休むことができ、飲食の持ち込みも可能。清潔なトイレも使えます。

無料の休憩施設とは思えないおしゃれな内装に、絶好の景色。もちろん冷暖房完備ですから、快適さは言わずもがなです。ここは、はっきり言って超おすすめの穴場ですよ!
感動の伊勢志摩ランチ&芋スイーツ
あんなにしっかり朝ごはんを食べたのに、しっかりお腹ぺこぺこの私たちは、カフェメニューを注文することに。
伊勢志摩の魅力をギュッと詰め込んだ「海鮮釜めし定食(1500円)」や、ランチ限定・グルテンフリーのスパイスカレー「さつまいもごはんの自家製カレープレート(1390円)」など、食事メニューが充実しています。


スイーツも種類豊富で、おすすめは「プレミアムパフェ(1290円)」。7種類の贅沢な素材──濃厚な北海道産生クリーム、芋蜜(いもみつ)、きんこいもチップス、干し芋チョコレート、ぎんこ芋の合わせ最中、芋蜜の追い蜜スティック、抹茶ジェラート──をふんだんに使用しているのが特徴です。

特筆すべきは「芋蜜」。さつま芋100個からたった250mlしかとれないという希少な天然シロップで、パフェでは食べ進めた後に“追い蜜”できる仕掛け。芋好きの私は「これは芋を超越した味!」と感激しました。
上田商店自慢のスイーツの全部盛りといえるようなスペシャルパフェ。どこをすくって食べても美味しい、贅沢な一品です。

ドリンクも充実。特に外部編集長が思わず「うまっ!」と声を漏らした「さつまいもラテ(600円)」(写真左)は、芋の濃厚さとやさしい甘みのバランスが絶妙で、もはやラテというより“芋のポタージュ”。
「伊勢なかむら工房ホットコーヒー(550円)」もおすすめ! 地元の自家焙煎珈琲店「なかむら珈房」が、上田商店の芋スイーツに合うよう特別に焙煎したコーヒーで、酸味と甘みの角がとれたまろやかで深みのある味わい。食後の余韻をさらに引き立ててくれます。


売店もあるので、絶品の芋スイーツを自宅まで持って帰って楽しむことができますよ〜。
親子ではじめてのグランピング旅を振り返って
今回「伊勢志摩BASE」を利用してみて感じたのは「グランピングは家族連れには、やっぱりオススメ!」ということです。
いきなりキャンプというのは、特に小さい子供がいる家族にとっては、快適性や利便性の面で不安があります。食事はちゃんと作れるだろうか、突然寒くなったり暑くなったりしないだろうか、トイレはきれい?何かあった時に頼れる人は施設にいるの?──。
でも、「伊勢志摩BASE」を訪れてみると、冷暖房完備の清潔で快適な設備と、自然の中でのアウトドア体験が絶妙に融合しており、初心者親子でも安心して楽しめる「広場」になっていました。
焼くだけオーケーの食事メニューも印象深く、非日常の中でも「伊勢志摩らしさ」を感じてほしいという心意気を感じました。
そして、親切に対応してくれたスタッフさん。こういった人の温かさが旅先では沁みます。

そうそう、施設外のアクティビティが豊富なのも推しポイント。小さい子供はすぐ飽きてしまうので、チェックイン・チェックアウトの前後の時間をどう過ごすかは、世の中のパパさん・ママさんの共通の悩みでは?
その点、「伊勢志摩BASE」は、海釣り体験、クルーズ船での遊覧、灯台カフェでのランチが、いずれも車で30分圏内ところで、気軽に体験できます。
宿泊だけではなく、トータルで楽しめる、それが「伊勢志摩BASE」の大きな魅力です!
初めてのグランピングということで少し緊張もありましたが、まさにタイトルのとおり「子連れでも快適&大満足!」の旅となりました。

(おわり)
【今回訪れた施設】


(この特集の取材・執筆者)

ありむらえり
愛知県在住。フリーランスライター。一児の母。ジャンル問わず、世の中の情報を分かりやすく発信することを心がけ活動中。ライターズオフィス「きいてかく合同会社」のきいてかくクルー。
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(撮影者)

髙野宏治