見られなくなる前に……想い出のVHSビデオをDVDにダビングしてみた！

「VHS2025年問題」という言葉、最近ネットニュースなどで見かけると思うのですが、どんな問題か知っていますか？「え、VHSってまだあったの？」と思った人もいるかもしれませんし、「VHSってなあに？」と思った人もいるかもしれませんね。

VHS2025年問題とは、昔のビデオテープ「VHS」を再生できる機械がどんどん減っていて、このままだとVHSで録画した大切な映像が見られなくなっちゃうという問題のことなのです。実家の押し入れに昔撮ったホームビデオなどを録画したVHSが眠っている……なんて人もいるはず。いざ見られなくなると知ると焦りますよね。

そこで今回は、“VHSをDVDにダビングできるサービス”を使ってみたので、その体験レポートをお届けします！

なぜ今デジタル化が必要なのか？

VHSとは、1970年代に登場した家庭用の録画テープの名称です。黒い大きなカセットテープのような見た目で、テレビ番組を録画したり、レンタルビデオとして使われたりしていました。今のDVDやBlu-rayの前の世代の記録メディアで、私が子供だった1990年代は、映像を保存するのはすべてVHSでした（年齢がバレちゃいますね！）。

当時は、VHSが見られなくなるなんて考えもしませんでしたが、 残念ながら磁気テープは劣化するもの。その耐用年数はおよそ20年といわれています。20年経っていなくても、保存状態が悪いものは再生できなくなることもあります。

そんなVHSを「早くデジタルファイル化しないと永遠に見られなくなりますよ」とユネスコが呼びかけている期限が今年、2025年なのです（※参考：後述）。

実際、再生機であるビデオデッキの生産はすでに終了し、修理も部品がないためできない状態です。そのため、今のうちにVHSに録画した想い出の映像をデジタル化してほしいと願う人が増加しており、いわゆる“ダビングサービス”が注目を集めています。特別な機械を使いVHSの映像をDVDやスマホに移し替えることで、試聴可能な形へと蘇らせるのです。

実は私の実家にも、VHSテープが山のように積み上がっていました。

しかし、もう何年も見ていません。処分しようとまとめたまではいいものの、想い出が詰まっていると思うと捨てるに捨てられず……。しかし、このままだと文字通りゴミになっちゃうので、どうしようかと悩んでいたところでした！

ダビングサービスを利用してみた！

そこで利用したのが、プラザクリエイトが運営するパレットプラザの「なんでもダビング」サービスです。

ウェブサイトには、

ビデオテープ、8ミリフィルム、カセットテープなど見られなくなってしまったアナログメディアを、DVD・CDといったデジタルメディアにダビングいたします。スマホへの転送も可能です。

とあります。VHSよりもっと古い時代の８ミリフィルムや、音声のカセットテープもデジタルメディアにダビングしてくれるんですね。大手企業への導入実績が多く、ダビング専門の工場で対応してくれるというのですから安心です。

一番嬉しいのは、WEBから申し込みすると自宅へダンボールが届き、そこにダビングしたいメディアを入れて返送するだけでOKということ。ダビングが完成した後も自宅へ届けてくれるので、これなら無精な私でも簡単に申し込めそう。

肝心なのは料金です。最も手軽な「おまかせプラン」の場合、DVDへのダビングは1本につき2,200円、10本以上まとめての注文の場合は1本につき1,650円と割安になります。送料（宅配手数料）は何本注文しても注文1件につき2,500円。さらに、カビや破損などあった場合も、追加費用はかからないとのこと。明朗会計ですね。（※1）

１本でも10本でも送料は一緒とはいえ、すべてのVHSをダビングするのは予算的に無理。そこで、私が保育園児だった時の運動会と小学校の時の発表会の２本だけを厳選してダビングすることにしました。

さっそく注文フォームから申し込み！　

支払いは、仕上がり品が届いた際の代引き決済のため、申込時点では発生しない点も安心です。

段ボールに入れて送り返すだけ！

後日送られてきたのがこちら。専用BOXと申込書、そして梱包材です。

通常は、注文受付から完成品が届くまで、30～60日かかるとのことですが、春休み中にどうしても見たかったので、最短約7日で仕上げてくれる「特急仕上げ」（別途追加料金）でお願いしました（※3）。これは、申込時に選択できます。

その他、申し込み者の氏名、住所などを申込書に記入し、同封されていた梱包材でダビングしたいVHSを包み、箱に入れます。

返送先の宅配便伝票も入っていたので、それを段ボールに貼って、指定の宅配業者に電話で集荷依頼するだけ。

本当に箱に入れて送り返すだけでいいのです。これは簡単！

届いたDVDを見てみると……

そして約７日後。DVDが届きました。

嬉しいことに、DVDのケースにはインデックスでそれぞれの場面が印刷されていました（※4）。これを見ただけで「わ～！ 懐かしい！」「こんなダンス踊ったな～」と、何十年も前の記憶が一気に蘇りました！これで映像をみたら本当に泣いてしまいそうです(笑)。

さらに、インデックスの場面の写真データが入ったDVDも一緒に作成されていて、ケース内に同封されていました！気が利きすぎ！

予想より早く仕上がったので、実家の両親と一緒に見るのは春休みに遊びに行くまでのお預け。それまで我慢できなかったので、8歳の長男、3歳の次男と一緒に見てみました。

最初は「え～、見なくてもいいよ～😕」なんて言っていた長男ですが、映像が始まると、「え？ これママ？ ここに映っているのはばあば？😳」と興味深々(笑)。次男は、「これママなの、ちっちゃいね～😄」と画面を指さしながらニコニコしていました 

私自身は、映像を感慨深く観ていました。というのも、両親が転勤族で、年度の途中で引っ越ししなくてはいけなくて、園生活に慣れず逃げ回り、園長室に登園していた、5歳の時の記憶を鮮明に思い出したからです。

先生や友達に助けてもらい、小さいながらに毎日諦めず頑張って通った、その時の経験が、後に保育士と幼稚園教諭の免許の取得につながったんだなぁと、改めて自分の気持ちを確認できました。

幼少期の記憶は、ぼんやり覚えているものが全てと思いがち。この映像を見返すことがなかったら、あの頃の自分の気持ちに触れる機会はなかなかなかったかもしれません。申し込んでみてよかったと、子供たちの笑い声を聞きながらしみじみ考えたりする時間となりました。

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さて問題は、まだ残っているVHSテープの山。これも早めに整理しなくては……。それでも、ずっと後回しにしていた我が家のVHS2025年問題に着手できたのはよかったです。

同じように“想い出の山”がたくさん残っている方、「なんでもダビング」サービス、おすすめですよ！もし、より詳しく聞いてから申し込みたい、という方はお近くのパレットプラザへ。パレットプラザが近くにないという方は、実はヤマダデンキ等でもお取り扱いがあるみたいですよ！もちろん宅配申し込みもお手軽です。詳しくは公式サイトをご確認ください。

TBSテレビ「Nスタ」でも紹介されました！（※編集部追記）

今年に入って現実味を帯びてきた、VHSテープの「2025年問題」。新聞・WEBでも取り上げられている記事を多く見るようになりました。

その中で「なんでもダビング」はなんと、TBS「Nスタ」様に取り上げていただきました！非常に丁寧にご取材いただき、わかりやすくまとめられています。こちらもぜひ併せてご覧いただければ嬉しいです。

（取材にご協力いただいた皆様、この場をお借りし改めて御礼申し上げます）

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【注釈】
※1 宅配注文の料金について：お申し込み１件につき、基本料金、宅配手数料、1本あたりの料金がかかります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
※2 段ボールについて：実際に宅配をご注文いただく際に届く物と、掲載画像とで外観/サイズが異なる場合がございます。
※3 特急仕上げについて：混雑時には「特急仕上げ」を停止させいただくことがございます。予めご了承ください。
※4 インデックスプリントについて：一部店舗からのお申し込みでは、サービスを実施しておりません。予めご了承ください。