【目指せ、頂点。】第2回プラザクリエイト接客コンテスト・第4話:閉幕-感動のフィナーレ-

全国100名のエントリーから勝ち抜いた精鋭10名による接客の競演、第2回プラザクリエイト接客コンテスト。ついに最後の2名による実演と表彰式を迎えた。栄えある優勝者は誰の手に──。
Google特別講演の内容も交えた感動のフィナーレをお届けします。
営業の真髄を見せた持田さんの実演
午後の部も佳境を迎え、会場の熱は最高潮に。
9番手として登場した持田さん(北関東モバイル営業部)は、

予選通過で自信が持てました。いつも通りの接客で挑みます
と力強く語った。


応援映像では同僚たちがリレー形式で「すごく私のことを理解してくれる」「お客様目線の提案が素晴らしい」と、信頼の厚さを語る。「いつもイベントで大活躍の持田さんが、今日は店頭接客で魅せてくれる」という期待の声に、会場からは大きな拍手が送られた。
緊張で声を震わせながらも、持田さんの接客は見事な展開を見せる。まず現在使用中のスマートフォンの状況確認から入り、「電池の劣化」「動作の遅さ」という課題を丁寧に掘り下げていく。
共通して感じられたのが顧客への共感。データ移行への不安を自身の経験と重ねて解消する場面では──。



私も実は同じ経験があるんです。新しいスマホに機種変更する時は不安がありますよね。ですが、ご安心ください。ソフトバンクでは、お客様の大切なデータの移行を私たちがしっかりサポートさせていただきます


そして、料金プランの説明では実体験を交えながら、具体的な数字を示していく。



実は私も最近プラン見直しをしたんですが、今のお支払いより年間で10万円以上お得になる可能性があるんです。ちょっと計算してみましょうか?
さらに、PayPayカードの提案では「私も使っているんですが」と前置きしつつ、具体的な還元事例を挙げて説明。



コーヒーを買っても、お買い物をしても、ポイントが貯まっていくんです
と、身近な例を挙げながら魅力を伝えていった。
最後は具体的な色の選定から土曜日11時という予約時間の設定まで、実務的な対応も完璧にこなした。


審査員からは「素の接客」「実践的なスキル」「質問するたびにお客様の相槌を待つ間がちゃんとある」と、プロの技を高く評価する声が挙がった。
実演後インタビュー





正直、手応えはないのですが、いつもの仕事に追われていてあまり練習する時間が取れない中で、自分なりの接客を見せられた
と振り返る。



私は結構フランクな接客をするタイプですが、ヒアリング項目やお客様へお伝えする内容に関しては、普段通りできた
と手応えを語った。
独創的な実演で会場を沸かせた森谷桜介さん
いよいよ最後の挑戦者、森谷さん(ソフトバンクヤマザワ松見町)の登場だ。



お客様の口角をブチアゲられる接客を目指します
と宣言すると、会場からは歓声が上がった。


応援映像では「森谷さんの接客は説明がわかりやすくて、たくさん学ぶことがある」「お客様を怒らせたところを見たことがない」という評価に加え、「優勝したら焼肉、寿司おごってね!」という和やかなメッセージも。会場の空気が一気に和んだ。




実演では「4月生まれの森谷と申します」という独自の自己紹介で印象付けた後、時間確認と共に「このメモは後で差し上げます」と一歩先を行く提案も。


最も印象的だったのは、Google Pixelのボケ補正機能を説明する場面だ。なんと自ら「ワンちゃん役」を買って出たのである。



私が結構ボケ補正で感動した経験がありまして。私、ワンちゃん飼ってるんですね。やんちゃで走り回っちゃうんで、100枚撮って98枚ボケていたんです。でもGoogle Pixelなら大丈夫。その感動を体験していただきたいので……私がワンちゃんになります!
実際に走り回って撮影のデモンストレーションを行う姿に、会場は笑いに包まれた。


山形なまりを活かした柔らかい口調で、エンターテインメント性と実務的な説明のバランスを見事に保ちながら、18分の持ち時間を使い切った
実演後インタビュー


実演後のインタビューでは、



手応えはありました。途中でタブレットが動かなくなり、話す順序など全て書いていたものが見れなくなってしまったのですが、意外と普段の接客で話せたのは良かった
と振り返った。
また、後輩へのメッセージとして



選ばれた10人だけの特別な空間で実演でき、普段なかなかお会いする機会のない役員の方々とも交流できる。自分をアピールするチャンスなので、ぜひ挑戦してほしい
と呼びかけた。
未来を変えたGoogle特別講演
10名の実演が終わり、プログラムは特別講演へ。Google合同会社プロダクトマーケティングマネージャーの田坂翼氏は、AI時代における実店舗での接客の重要性を語った。


「スマートフォン販売の現場は20年前と比べて大きく変化しました」と始まる講演。



かつては新機種登場に伴う“わくわく感”を味わうためにお客様は店舗に足を運んで下さいました。現在はオンライン販売が普及し、実店舗での接客の価値が問われています



具体的には決済サービスやプランの提案など総合的なサービス提供へと進化。さらにAI時代の到来により、接客のあり方自体も変ってきています
しかし田坂氏は、テクノロジーが進化しても変わらない価値があると強調。
それは「人々の生活をより良くしたい」というミッション。
Google PixelもAIファーストを掲げながら、その先にあるのは人々の暮らしの向上だと述べた。


そして、「ハチドリのひとしずく」という絵本を引用して締め括った。



森が燃えている中で、一羽のハチドリが水滴を運び続けるという話。それは小さな一滴かもしれません。しかし、その一滴一滴が、必ず大きな変化につながっていきます



皆さんの接客も同じです。一人一人の熱い思いが、お客さまに伝わるのです
この言葉に、会場からは大きな拍手が送られた。
接客の可能性を感じさせる感動の表彰式
全てのプログラムを終え、いよいよ表彰式。ついに審査結果発表の瞬間だ。
栄えある最優秀賞に輝いたのは、新田彩花さん(ソフトバンクオリエントパーク日和田)。前回準優勝から見事頂点に立った。賞金50万円とGoogle Pixel 9 Proが贈呈されると、新田さんは



去年できなかったことを今年は何ができるか、店舗スタッフや店長と相談しながら作り上げました
と受賞の喜びを語った。


優秀賞には濱崎翔太さん(ワイモバイルららぽーと湘南平塚)が選ばれ、特別賞には輿石さん(ソフトバンク群馬県央)と森谷桜介さんが輝いた。さらに社長賞として吉田れもんさん(ソフトバンク晴海トリトン)が選出され、会場は祝福ムードに包まれた。
新谷社長は講評で、シンガポールでの直近の経験を交えながら、



AIが進んでいる一方で、人的接客の価値が見直されている。日本の接客サービスは世界でも通用する
と、力強く語った。


そして最後は、当日の様子を編集した映像が流され、会場は感動の渦に包まれた。さまざまなアングルで撮影された映像は、プラザクリエイトの想像力と接客の未来を象徴しているように筆者の目には映った。
AIやテクノロジーが進化を続ける時代だからこそ、この日の10名が見せた「人と人とのつながり」を大切にする接客は、実店舗ならではの価値として、これからも多くの人々の心をつかみ続けていくだろう。


「リアルショップの価値を届ける」コンセプトに違わぬ濃い一日となった
(おわり)
※記載の提案内容・キャンペーン・還元率等はデモンストレーション用のものであり、実際とは異なります。
(シリーズ全編はこちら)






(この特集の取材・執筆者)


いからしひろき
プロライター、日刊ゲンダイなどでこれまで1,000人以上をインタビュー。各種記事ライティング、ビジネス本の編集協力、ライター目線でのPRコンサルティング、プレスリリース添削&作成も行う。2023年6月にライターズオフィス「きいてかく合同会社」を設立。
きいてかく合同会社: https://www.kiitekaku.com/
(撮影者)