新企画【マガプラ探偵団#1】おしゃれなアウトドア体験「グランピング」- 初心者も楽しめる新しいキャンプの形、いつから始まった?

ここ数年、SNSや旅行サイトなどでよく目にするようになった言葉「グランピング」。
「なんとなくおしゃれ!」そんなイメージはあるけど、そもそもグランピングってどういう意味なんだろう。グランドとキャンプを組み合わせたもの? いや、グランド(地面)でキャンプって、それじゃただのキャンプと同じだし、おしゃれなイメージと違う。
そもそも、グランピングはいつ頃から始まったんだろう。言葉はよく耳にするけれど、「グランピング」の実態は意外と知らないことばかりです。
巷のちょっとした疑問を調査していく、新企画「マガプラ探偵団」始動します!
グランピングの名前の由来は?
まずは、グランピングの言葉の意味を調査!
グランピングは、"グラマラス(glamorous)"と"キャンピング(camping)"を掛け合わせた造語だそう! グラマラスとは、「魅力的な」「華やかな」という意味を持つ英語です。
なるほど……確かに、ベッドがあったり、ドーム型テントで星空を見れたり、魅力的で豪華なイメージがありますよね!
つまりグランピングとは、豪華で快適な環境で楽しむキャンプのことのようです。

グランピングブームは、どうやって広まった?
さてそれでは、今のグランピングブームはどのように広がったのでしょうか?
一般社団法人日本グランピング協会のウェブサイトによると、発祥は2005年のイギリス。普通のキャンプのようにテントに泊まるのではなく、田園や農村地帯でハットと呼ばれる小型の小屋や馬車風トレーラー、ゲル(モンゴル風テント)などに泊まるユニークなスタイルで楽しむ宿泊体験としてスタートしました。自然に囲まれた環境で牧歌的な雰囲気を楽しみつつ、リーズナブルに宿泊できるのが魅力だったとか。これって今の日本のグランピングのイメージとは少し違いますよね。


日本でグランピングが広まり始めたのは2015年頃。大手リゾートホテルチェーンが「グランピング」をうたって施設をオープンさせたのがきっかけです。それまでキャンプといえば、自分たちでテントを張り、料理を作るのが当たり前でした。

そんな中、誰でも気軽に楽しめるグランピングは、アウトドア初心者から注目を集めました。



そして、2020年以降のコロナ禍で「密を避けられるレジャー」としてアウトドアの人気が高まると、グランピング施設もその波に乗って急速に拡大していったのです。
気になる施設をピックアップ!
今や日本各地で楽しめるグランピングですが、施設数としてはどのくらいなのでしょうか。
一般社団法人全国グランピング協会のウェブサイトによると、現在「グランピング」をうたう施設は全国に350ヶ所以上!単純計算で、1都道府県あたり7つほどグランピング施設を有する計算になりますね。そう考えると、なんだか身近な存在のような気がしてきます。
せっかくですので、 どんなところがあるのか調べてみた中で特に気になる施設をご紹介していきます!
1. 「雪原学舎」
新潟県十日町市の廃校を活用したユニークなグランピング施設。広大な校庭ではなんと雪の中でキャンプを楽しめ、教室を改装したゲストルームでは「教室グランピング」を楽しめます。学校ならではのノスタルジックな雰囲気と自然豊かな環境で非日常的なひとときを過ごせそうですね!

2. 「ウッドデザインパーク岡崎」
サウナを楽しめるグランピング施設は多くありますが、特に特徴的なのがこちらの施設。愛知県岡崎市の清流乙川沿いに位置し、貸切テントサウナでじっくりと汗を流した後は、なんとすぐそばの川へ飛び込んで天然の水風呂を体験できます。この「川サウナ」で、心身ともにリフレッシュできそうですね。

3. 「THE CHIKURA UMI BASE CAMP」
キャンプといえば「山」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、こちらのは海の近くでグランピングを楽しめる施設。千葉県南房総市千倉町に位置し、オーシャンビューの客室やサウナを備えています。都心から約90分でアクセスでき、海と豊かな自然に囲まれた隠れ家リゾートで、特別なひとときを過ごすことができます。

4. 「THE GLAMPING PLAZA 」
プラザクリエイトが運営するグランピング施設です。「アルプスBASE」と「伊勢志摩BASE」の2つあります。
アルプスBASE
「アルプスBASE」のコンセプトは”自然と過ごすフォレストグランピング”。中央アルプス・南アルプスの二つのアルプスの山並みを望む長野県の飯島町にあり、日中は木漏れ日の中で木々のざわめきをBGMに、夜は焚き火を囲んで満天の星空を見上げながら、特別な時間を過ごせます。貸切テントサウナやSUP体験、ニジマス釣りなどのアクティビティも充実しています。

伊勢志摩BASE
「伊勢志摩BASE」は、⾃然の恵み豊かな三重県志摩市にあります。豪華なドーム型テントとウェルカムドリンク&FREE BARなどのインクルーシブサービスは、ファミリー、グループに問わず楽しめそう。海に面した伊勢志摩国立公園に位置するだけあって、シーカヤックやダイビングなどのマリンスポーツが体験できるのも魅力です。

どちらも豪華なドーム型のテントの中にふかふかのベッドが用意され、冷暖房完備の部屋で快適な一夜を過ごすことができます。
さらに、地元産の新鮮野菜やブランド和牛を使った贅沢なディナーも堪能でき、テントサウナ付きのプランなど、通常のキャンプでは体験できない特別なサービスが充実しています。 また、両施設とも「撮影スタンド」や「広角・魚眼レンズ」など”映え”を意識したレンタル品が借りられるのも注目ポイント。SNSにアップするおしゃれな写真を撮りたい人には嬉しいですよね。
「THE GLAMPING PLAZA 」の詳細はこちら!

2025年はグランピングデビューを
日本にグランピングという言葉が登場して約10年。本格的なキャンプはある程度の道具と技術、そして経験が必要ですが、グランピングは手ぶらで行けるので、アウトドアのハードルを下げてくれましたよね。
そして、暖房完備のおしゃれな空間でゆったりと過ごしながら、窓から澄み切った夜空を見上げる……そんな特別な体験ができるのはグランピングならでは。
もしまだ体験したことがない、という方には、春のグランピングデビューがおすすめですよ。ホテルでの滞在とは全く別の旅の味わいが楽しめること間違いなしです。
(この記事を執筆した人)

横川あきな
愛知県出身、長野県在住。地方自治体や野外教育団体でイベント企画・運営、広報に従事する傍ら、フリーライターとして500本以上のSEO記事や取材記事の執筆・ディレクションを経験。2023年、地方自治体の移住促進パンフレットの記事執筆をきっかけに、「思いをカタチにする文章」を書きたいとの思いが強まり独立。現在は取材ライターとして活動するほか、企業や団体のPRリリース執筆など広報ライターとしても活動している。
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