“映え”より”ストーリー”! 3児のママがチャレンジする家族自慢フォトコンテスト(前編)

今や、様々な媒体で開催されるようになったフォトコンテスト。プラザクリエイトでも度々開催しています。
現在は、パレットプラザ公式Instagramで「みんなの家族自慢フォトコンテスト」を開催中!(2024年11月5日〜12月8日)
そのフォトコンテストへの参加の様子を、前後編でお届けします。
(本記事より、一部記事の執筆を「きいてかく合同会社」様に依頼しています)
フォトコンって、敷居が高そう…
あの出来事が起きたのは11月のはじめ。街中でクリスマスソングが流れ始めたころだ。
きっかけは、マガプラ外部編集長(以下、編集長)に

11/5(水)から『家族自慢フォトコンテスト』が開催されるので、応募しませんか?お子さん3人いるし。
とオンライン会議で声をかけられたことだった。


開催者はブルーの看板が印象的な「パレットプラザ」。写真プリントで知られていて、筆者も年賀状の印刷でお世話になったことがある。読者の中にも店舗に見覚えがある人は多いだろう。


プロ仕様の高品質プリントな年賀状を思い出す。コンテストでも高品質な、例えばナショナルジオグラフィック並の腕前を求められるのだろうか……。
そう尋ねると「違いますよ!それじゃ声をかけません!」と、説明してくれた。



スマホで撮ったものでOKです。応募は、パレットプラザのInstagramをフォローして、#みんなの家族自慢フォトコン2024 と家族自慢エピソード をつけて投稿するだけ。


それだけなら簡単そうだ。女子なのに盛れる写真が撮れない私でも、できそうである。
でも問題は他にもあった。そもそもコンテストのタイトルは「みんなの家族自慢コンテスト」だが、うちの家族に自慢できるものなんて、それこそ自慢じゃないが、何もない。
毎日トラブル無く過ごすのが精一杯で、スマホのフォトアプリにたまり続ける膨大な写真を整理する暇もない……。
諦めかけたその時、豪華賞品に目の色が変わる
そう伝えると、編集長は残念そうに



入賞したらキャンバスプリント(幅273mm×高さ220mm)と、アマゾンギフト券5,000円がもらえるんですけどね……
と言うではないか。
「ほんとですか」と私は言った。
「目の色が変わりましたね」
それもそうだ。写真プリントでさえ、お金も手間もかかるイメージだから滅多に作らない。2年前に長男と長女が七五三の時に写真館で作って以来だ。だから、いつまでも昔の写真がリビングに飾られたままホコリをかぶっている。


そんな古い写真プリントでもあると重宝する。例えば、友だちが家に遊びに来たときには「え〜可愛い!」とかなり盛り上がる。あと、家事代行の人が来てくれた時には「こういう小さい子どもがいるのね」と、より丁寧に掃除をしてくれる。
そういえば、キャンバスプリントを祖父母にプレゼントして、「孫の顔がいつでも見れる」と喜んでもらえたこともある。うん、キャンバスプリントは何枚あってもいい。
そして”アマギフ”だ。小学二年生の長男は漫画にはまっている。Amazonで買っているからアマギフは喉から手が出るほど欲しい。さらに私も漫画好きで、長男と同じ漫画にハマることも。ただし、私は電子書籍派で、長男は紙で読みたい派。つまり同じ漫画にダブルでお金がかかっている。(何やってるんだ、私)
話を戻そう。他にも優秀賞のパズル(40ピース)や、11/12(火)までの早めの応募でアクリルスタンドが当たるチャンスもあるのだという。




映えなくても安心!どうやら色んな部門があるらしい
編集長から指摘された通り、目の色が変わったことが自分でも分かった。
「どんな写真が受賞しやすいですか?」と前のめりで聞く私に



急に食いついてきましたね……
とドン引きする編集長である。
「賞品が魅力的……じゃなくて、家族の写真も余っていますし。でも、映える写真がないんです」
「大丈夫ですよ。映えより、ストーリーが大事ですから。ちなみに、うちの家族は仲良しだな~と思う『仲良しファミリー部門』、心あたたまる家族の癒し時間を自慢する『ほのぼのファミリー部門』があります」
「仲良し、癒し。どちらも私の子育てから、かけ離れた概念ですが……」
さらに、旅行やキャンプなどのイベントを自慢する『アウトドアファミリー部門』、家族みんなで熱中しているものを自慢する『パワフルファミリー部門』もあるのだと編集長は説明してくれた。
「自分の家族ならではの行事・イベントやユニークな家族団らんを自慢する『おもしろファミリー部門』というものもあります」
たくさんあるじゃないか。それなら何とかなりそうだ。


フォトアプリを眺めてみると
編集長にお礼を言ってオンライン会議から退出すると、早速スマホのフォトアプリで応募用の家族写真を探してみた。
8年前、長男が0歳のころの写真。子どもは楽しそうだけど、私の顔が死んでいる。本当は眠くてたまらないのに、無理して笑っている。なんだか見ていてつらくなった。苦しい思い出ばかりが蘇る。これはパスだ。
6年前、長女が生まれた時の写真はどうか。同じだ。笑顔だけど心から笑っていない。これもパス。
3年前、次女が生まれた写真からは、少しずつ笑顔が増えてきた。別に楽しいことが増えたわけではない。3人目で子育てにも慣れたせいか、「今は無理して写真を撮らなくていいか」と思える時は撮らなくなったのだ。本当に撮りたい瞬間にしか撮っていないから、無理に笑顔を作っていない。撮影もていねいだ。
フォトアプリを見ていると、不思議と心が落ち着いてくる。どんな時に誰がいい笑顔をしているのか、何をしている時に家族みんなが幸せそうか、だんだんわかってくる。
なるほど、こういう瞬間を切り取ればいいのか。「自慢できることなんてない」と思っていたけど、どうにかなりそうな気がしてきた。
写真を通してこれまでの子育てを振り返ってみると、もしかしたら案外幸せに暮らしていけるてるのかもしれない。イライラして、怒鳴って、「早くして!」と一日百回も言っているけど……。
写真だけじゃなくて、自分の子育てについても、整理するいい機会になりそうだ。
いよいよ応募へ
応募の期間は12月8日(日)まで。年末の時の流れは早い。のんびりエモくなっている場合ではない。
さて、問題はどの写真を応募するかだけど……。
ある日の写真が目に飛び込んできて、全身が凍り付いた。あやうくスマホが手から滑り落ちるところだった────。
(この記事の著者)


綾部まと
ライター・インタビューライター。メガバンク法人営業、経済メディアのセールス&マーケティング部門を経て独立。マネー・キャリアなどのビジネス分野からライフ・恋愛分野まで幅広く手がける。媒体は「日刊SPA!」(扶桑社)、「ASOPPA!」(フレーベル館)、「集英社オンライン」(集英社)他。
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