SNSの時代に見えた“人の気持ち” ——年賀状がくれる「あたたかさ」

ひと一昔前まで一枚50円だった年賀ハガキも現在では85円に値上げされました。
ニュースでは「年賀状離れが進む」と取り上げられ、
SNSでは「もう出さない」「LINEで十分」という声も少なくありません。

今回、20〜60代の150名に年賀状に関するアンケートを実施し、今年の年賀状についての予定や年賀状についての思いを聞くことができました。

今年、年賀状を出さないと回答したのは過半数

年賀状に関するアンケートでは、「出さない」と答えた人が過半数を占めました。
一方で、理由の多くは「忙しいから」「出す相手が減ったから」であり、“ハガキ代の値上げ”を理由にした人はわずか2％。

年賀状をやめる決め手は“コスト”ではなく、“時間と習慣の変化”にあるようです。

けれども同じアンケートでは、「年賀状をもらうと嬉しい」という声が圧倒的多数。
「懐かしい」「近況を知れて良い」「毎年の楽しみ」など、“受け取る喜び”はむしろ変わらず根強いものでした。

「やめよう」と思っても、やっぱりうれしい

自由回答の中には、印象的な言葉がいくつもありました。

「年賀状をやめようと思っていたけど、もらうとやっぱり出したくなる」

「普段会えない人から届くと安心する」

「毎年やり取りしている人から届くと、今年もお互い頑張ろうという気持ちになる」

一度“やめよう”と思っても、ポストを開けた瞬間に心が動く。
その感情の中には、人と人がゆるやかにつながっている実感があるのだと思います。

年に一度、名前を書く時間。相手の顔を思い出しながら、ひとこと添える時間。
忙しい毎日の中で、その“わずかな手間”が意外にも大切な心の余白をつくっています。

手書きの力、紙のぬくもり

「手書きの一言があると、印刷だけより気持ちが伝わる」

「字を見るとその人の顔が浮かぶ。手書きってすごいと思う」

デジタルメッセージがあふれる今、手書きの文字には“その人らしさ”が宿ります。

フォントの整った文章ではなく、少し曲がった線やかすれたインクの跡。
そこに、機械では作れない「あたたかさ」があります。

年賀状は、ただの情報伝達ではなく「新しい一年を結ぶ絆」。
一枚一枚のハガキが、送る人の時間と想いをまとって届きます。

「子どもの写真を見るのが楽しみ」という声も

「子どもの成長を知らせる写真を見るのが楽しみ」
こうしたコメントも多く見られました。

家族や友人の近況を知ることで、離れていても“時の流れを共有”できる。
それが年賀状のもうひとつの魅力です。

SNSでも写真は簡単に見られますが、
ポストから届いた一枚を手に取る感覚には、やはり特別な実感があります。

年賀状を飾ったり、しばらく机に置いておいたり――
「ふとした瞬間に目に入る」という距離感が、温かさを生んでいるのかもしれません。

「出さない」が増えても、“やめたい”わけじゃない

年賀状を出さない理由の多くは、「時間がない」「プリンターが使いづらい」「住所を知らない」といった、ほんの小さな“きっかけ不足”。

だからこそ、最近ではオンラインで完結する年賀状印刷や生活導線にあるパレットプラザで、手軽に年賀状の受け取りができる年賀状印刷サービスが注目されています。
デザイン選びから印刷、宛名面までをまとめて依頼でき、スマホひとつで自分らしい一枚を準備できます。
“手書きのひとこと”だけはあとで添えられるような余白を残しておくのも、今の時代らしい工夫です。

ハガキ一枚がくれる、やさしい気づき

年賀状を出す時間は相手を思い浮かべて“思いを巡らせる”時間です。
どんな一年だったかを思い返し、誰に支えられてきたかを静かに思い出す。
「毎年やり取りしている人から届くと、今年もお互い頑張ろうという気持ちになる」
そんな気持ちをやり取りできる文化が、年賀状です。
ハガキ代が上がっても、一枚の年賀状でお金では買えない価値が得られます。

デジタルが主流の今だからこそ、
紙で届く“つながり”のありがたみが、より鮮明に感じられるのではないでしょうか。

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終わりに

年賀状は、単なる挨拶ではなく“心を届ける贈り物”です。

出す人が減っても、もらうと嬉しい――その気持ちがある限り、この文化はまだ終わりません。

忙しい毎日だからこそ、今年はちょっと立ち止まって、ペンを取ってみませんか。
たった一枚のハガキが、誰かの心をやさしく照らすかもしれません。

今年の年賀状は、パレットプラザの年賀状で心を届けよう。
https://nenga.paletteplaza.jp/